現場が軽くなる。総務の「仕組み化」処方箋

部下に「あの件、どうなっている?」はNG 現場を自走させる、事実ベースの「報告」3つのルール

株式会社識学  シニアコンサルタント 新宮 秀樹
最終更新日:
2026年07月10日
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「指示が徹底されない」「進捗が不透明で常に不安を抱えている」といった現場の混乱に頭を悩ませていませんか? その最大の原因は、報告・連絡・相談(報連相)の運用が「個人の解釈」や「感情」という曖昧なものに委ねられている点にあります。今回は、識学理論に基づき、主観や言いわけを徹底的に排除した「事実ベースの報告ルール」を構築する方法を解説します。上司と部下の正しい位置関係を取り戻し、現場の迷いを一掃して生産性を最大化する仕組みを学びましょう。

主観が交じる報告が現場の混乱を生む理由

多くの組織において、部下からの「順調です」「もう少しで終わります」といった報告が日常的に飛び交っています。しかし、この「順調」という言葉こそが、現場に致命的なズレと混乱をもたらす元凶です。

上司が期待する「順調」が「今週中にクオリティ80%で提出されること」であるのに対し、部下の「順調」が「とりあえず着手しており、来週中には形になりそうだ」という状態であれば、その報告は全く機能していません。このように、報連相が個人の解釈に委ねられていると、認識のかいが生まれ、最終的な締め切り間際になって「実は間に合いません」という最悪の事態を引き起こすことになります。

また、部下の報告に「感情」や「言いわけ」が交ざることも、組織のスピードを著しく低下させます。「他部署からの連絡が遅れたため、作業が遅れています」「体調を崩してしまい、思うように進みませんでした」といったプロセス(過程)の弁明は、上司にとって本来不要な情報です。

部下が言いわけをはさむのは、結果が出なかったことに対する「自己保身」や「評価への恐怖」があるからです。しかし、上司がそれらの感情に配慮し、寄り添うようなコミュニケーションを続けていると、部下は「理由があれば結果が出なくても許される」という錯覚、すなわち「免責」を覚えるようになります。

結果として、現場には「がんばっているアピール」や「できない理由の羅列」ばかりが横行し、肝心の「現在、どのような状態にあるのか」という正確な把握が困難になります。これが、現場の迷いを生み出し、組織の足を引っ張る真の原因なのです。

報連相は「判断を下すための道具」

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プロフィール

h-shingu

株式会社識学  シニアコンサルタント
新宮 秀樹

新卒から製薬会社でMRを20年、営業所長を5年務める。営業所長時代のマネジメントとしてはチームの一体感に気を配ったが、業績は上がらず感情的になってしまうことも。そんな中、株式会社識学と出合い、自分のようにマネジメントで苦しんでいる人の助けになればと考え、入社。現在に至る。

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