子育てで一方的に増える女性社員の家事時間、「仕事を削るしかない」ウェルビーイングに悪影響
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年07月13日
横浜市立大学大学院国際マネジメント研究科の原 広司准教授らの研究グループが7月12日、横浜在住の結婚・子育て世代1万世帯を対象に実施した、家事や育児などについてのアンケート調査結果を発表した。
夫婦がフルタイムで働く家庭で、子供が生まれてから妻の家事の時間が増加しているのに対して、夫の家事の時間は増えておらず、妻が「時短勤務」などで労働時間を減らして対応していることが浮き彫りになった。
同グループでは、妻の家事時間が長くなるにつれてウェルビーイングが悪化する傾向があることを指摘している。
子育てで増えた家事時間、女性が労働時間を減らして対応 男性は家事時間の変化なし
フルタイムで働く世帯での女性の平日の家事時間は、子供のいない家庭で1.8時間に対し、子供が生まれてからは2.2~2.5時間に増加した。増えた家事の時間は、妻が労働時間を減らすことで対応しており、子供が生まれて以降の妻の平日の家事時間は0.4~0.7時間増加する一方、労働時間は0.3~0.5時間減少していた。
一方で、夫は子供の有無に限らず、平均の平日の家事時間は1.2~1.3時間と子供の人数と家事時間には関連は見られなかった。また、家事時間は妻のおよそ半分だった。
育児では、フルタイムで働く夫婦に子供が生まれると、女性は平日で3.3~3.8時間、男性は1.7~1.8時間を育児の時間に使っていた。女性は男性に比べて約2倍の育児時間を費やしていた。
夫の家事時間増加で女性の家事時間は減少するが、育児では互いの時間を補完せず
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