相手の「本当に聞きたいこと」を正確につかむには? 要点をわかりやすく伝える話し方のコツ
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自分のいいたいことだけを話しても、相手にうまく伝わらないことがあります。大事なのは「相手が何を知りたいか」を考えることです。本連載では、相手の聞きたいことをつかむコツと、話をわかりやすく整理して伝える方法を3回にわたり解説します。
「結論から話す」より先に考えたいこと
当社は「伝わる話し方」を専門とするビジネススクールです。これまで5万人の方に受講いただきました。その中で、「要点を整理して説明するのが苦手……」「会議で意見を短くまとめて発言するのが難しい……」「結論や相談したいことを簡潔に伝えられない……」といったお悩みをたくさんいただきました。
要点をわかりやすく伝える方法というと、「結論から話しましょう」「簡潔にまとめましょう」「この順番で話しましょう」といった方法がよく紹介されます。もちろん、それも大切です。しかし、「要点が整理されているかどうか」を判断するのは誰でしょうか。
それは、話し手ではありません。聞き手です。
いくら話し手が「要点が整理できている」「簡潔に話すことができた」と思っても、聞き手が知りたいこととずれていれば、「私が聞きたいことはそうではない」「結局、何をいいたいのかわからない」と思われ、要点がまとまっていないと判断されます。
要点とは、自分が最もいいたいことではなく、相手が最も知りたいことです。要点が伝わる話し方の第一歩は、話す順番を考えることではなく、「相手は何をいちばん知りたいのか」を捉えることなのです。
同じ出来事でも、相手によって要点は変わる
相手によって要点が変わるとは、どういうことでしょうか。2つのケースで考えてみましょう。
パソコンを紛失したケース
社員が会社のパソコンを紛失したとします。
上司が知りたいのは「いつ、どこで、なぜ紛失したのか?」。総務部が確認したいのは「紛失したパソコンの管理番号は?」「パソコンはいくらのものか?」。経営層が気になるのは、「情報漏えいは大丈夫か?」かもしれません。
社内で研修をしたいケース
社内研修を提案するとします。
上司が気になるのは「いつ、どこで、どのような内容の研修を行うのか?」。参加する社員が確認したいのは「自分にどのようなメリットがあるのか?」。経営層は「費用対効果はあるのか?」を真っ先に知りたいかもしれません。
要点を正しく捉えるには、「相手が最も聞きたいことは何か」を感じ取る嗅覚が必要です。「自分には、そのようなセンスがない」と思う人もいるかもしれません。しかし、この嗅覚は生まれ持った才能ではありません。日々の簡単な訓練によって磨くことができます。その方法を4つ紹介します。
相手が聞きたいことをつかむ「嗅覚」を磨く
(1)「相手が聞きたいことは何か?」と書いたメモを目に入るところに置いておく
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