要点が見えない会話の整理術

相手の「本当に聞きたいこと」を正確につかむには? 要点をわかりやすく伝える話し方のコツ

株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役 桐生 稔
最終更新日:
2026年10月23日
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自分のいいたいことだけを話しても、相手にうまく伝わらないことがあります。大事なのは「相手が何を知りたいか」を考えることです。本連載では、相手の聞きたいことをつかむコツと、話をわかりやすく整理して伝える方法を3回にわたり解説します。

「結論から話す」より先に考えたいこと

当社は「伝わる話し方」を専門とするビジネススクールです。これまで5万人の方に受講いただきました。その中で、「要点を整理して説明するのが苦手……」「会議で意見を短くまとめて発言するのが難しい……」「結論や相談したいことを簡潔に伝えられない……」といったお悩みをたくさんいただきました。

要点をわかりやすく伝える方法というと、「結論から話しましょう」「簡潔にまとめましょう」「この順番で話しましょう」といった方法がよく紹介されます。もちろん、それも大切です。しかし、「要点が整理されているかどうか」を判断するのは誰でしょうか。

それは、話し手ではありません。聞き手です。

いくら話し手が「要点が整理できている」「簡潔に話すことができた」と思っても、聞き手が知りたいこととずれていれば、「私が聞きたいことはそうではない」「結局、何をいいたいのかわからない」と思われ、要点がまとまっていないと判断されます。

要点とは、自分が最もいいたいことではなく、相手が最も知りたいことです。要点が伝わる話し方の第一歩は、話す順番を考えることではなく、「相手は何をいちばん知りたいのか」を捉えることなのです。

同じ出来事でも、相手によって要点は変わる

相手によって要点が変わるとは、どういうことでしょうか。2つのケースで考えてみましょう。

パソコンを紛失したケース

社員が会社のパソコンを紛失したとします。

上司が知りたいのは「いつ、どこで、なぜ紛失したのか?」。総務部が確認したいのは「紛失したパソコンの管理番号は?」「パソコンはいくらのものか?」。経営層が気になるのは、「情報漏えいは大丈夫か?」かもしれません。

社内で研修をしたいケース

社内研修を提案するとします。

上司が気になるのは「いつ、どこで、どのような内容の研修を行うのか?」。参加する社員が確認したいのは「自分にどのようなメリットがあるのか?」。経営層は「費用対効果はあるのか?」を真っ先に知りたいかもしれません。

要点を正しく捉えるには、「相手が最も聞きたいことは何か」を感じ取る嗅覚が必要です。「自分には、そのようなセンスがない」と思う人もいるかもしれません。しかし、この嗅覚は生まれ持った才能ではありません。日々の簡単な訓練によって磨くことができます。その方法を4つ紹介します。

相手が聞きたいことをつかむ「嗅覚」を磨く

(1)「相手が聞きたいことは何か?」と書いたメモを目に入るところに置いておく

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プロフィール

m-kiryu

株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
桐生 稔

伝わるの話し方の専門家。
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。2017年「伝わる話し方」を専門とする株式会社モチベーション&コミュニケーションを設立。所属講師100人とともに、札幌から沖縄まで全国でセミナーを開催。伝わる話し方に関する著書16冊出版。本は日本だけでなく中国、韓国、台湾でも翻訳される。

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