官民で広がるアルムナイ制度活用　MIXIは専用サイトを開設、松本市もカムバック採用を初導入

退職した社員を再雇用する制度「アルムナイ制度」を活用する動きが企業の間で広がっている。

退職者が再入社しやすい環境の整備に向けて、専用サイトを開設

MIXI（東京都渋谷区）は9月20日、カムバック採用の強化を目的に、退職者とつながり続ける場を創出するアルムナイ専用サイトを開設した。

退職後も企業とのつながりを継続する仕組みを構築し、社外での経験を重ねた退職者が再入社しやすい環境を整備することで、さらなる組織強化をはかるのが狙いだ。

今回開設したアルムナイ専用サイトでは、同社のイベント情報やニュースの閲覧に加え、コーディネーターとのチャット相談、各者の経験に合った求人の提供も行う。

同社では、提供するコミュニケーションサービスの担い手となる人材を、価値創造・競争優位の源泉と位置付け、人的資本を最も重視すべき資本の一つとし、積極的な投資を行っている。

採用施策では、自社の社員や社外の信頼できる人脈を介して採用活動を行う「リファラル採用」を重視しており、一度退職した社員が在職中の社員の紹介により、再び入社するケースもあるという。