就活セクハラを迅速に把握・解決する「実態アンケート」サービス 無料提供開始
月刊総務 編集部
最終更新日:
2022年05月24日
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一般社団法人日本ハラスメント協会(大阪市西区)は2023年3月31日まで、就活中の学生がセクハラ被害を通報できる「就活セクハラ実態アンケート」のシステムを、企業と学校に無償で提供する。
就活セクハラを受けた学生からの通報を情報提供、迅速に実態確認・問題解決できる
同システムを利用する企業は、採用活動において就活中の学生から通報があった場合、日本ハラスメント協会からの情報提供を受けて迅速に実態確認・問題解決ができる。学校側でも、学生の就活セクハラの実態を把握できるようになる。
また就活セクハラ対策の強化をコンプライアンスの取り組みとしてアピールすることで、学生から信頼され、時代に合った企業として社会的評価も上がることが期待できる。
アンケート集計結果は、企業名・学校名・個人名等を含む個人情報を除いたものを、日本ハラスメント協会のウェブサイト上やプレスリリースにて随時一般公開する。
同システムを利用できるのは、採用活動を実施している企業・団体など。同システムの利用を申請する場合は必要事項を明記の上、日本ハラスメント協会へメールする。
以下は日本ハラスメント協会が公開している、就活セクハラの具体的な事例。
オンライン面接の場面で
- 「スーツ姿もフレッシュでいいけど、二次面接は部屋着で参加してね。」
- 「女性らしい部屋ではないですね。もっと綺麗にしたほうがいいですよ。」
- 「彼氏はどのくらいの頻度で部屋に来るの?同棲してるの?」
面接の場面で
- 「不必要に全身、後ろ姿を見せてくださいと言われた。」
- 「彼氏がいる女性の方がキラキラしていますよ。なぜ彼氏つくらないの?」
- 「あなたは女性を武器にするタイプですか?」
- 「女性なのになぜスカートではないのですか?」
日本ハラスメント協会は社会貢献活動の一環として、全国の学生が無料で相談できる「就活ハラスメント無料相談ホットライン」を2019年5月に開設した組織。設立は2020年2月4日。2021年卒対象の被害相談受付件数は142件。様々なハラスメントに関する情報発信、コンサルティング、相談窓口等のサービスを提供している。
今回の発表の詳細はこちらで確認できる。
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