困難な時期だから「人」が根幹 未上場でも人材資本レポートを公表、ワークスアプリケーションズ

月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年11月02日
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ワークスアプリケーションズ(東京都千代田区)は11月1日、人的資本レポートを発表、具体的な採用戦略などを明らかにした。未上場企業だが、レポートを公表することで人的資本経営に注力することをアピールする。

「ポテンシャル」と「マッチ度」を候補者と確認 地方で未経験者を70人以上採用、育成

ソフトウェアハウスである同社は、求める人材像を「クリティカルワーカー」と定義。「高い問題解決能力を持っている」「論理的思考を持っている」「成長・挑戦を重視している」「先例や常識にとらわれない」「社会貢献など高い志を持っている」「 切磋琢磨 せっさたくま できる仲間を求めている」「夢中になれる仕事が好き」な人材を獲得するために、同社では採用選考において、候補者が持つ「ポテンシャル」を見いだした上で、志向や組織風土、スキルや能力へのマッチングを相互に確認し合う。

中途採用では、育成枠として未経験者も採用。首都圏に比べてIT人材が少ないエリアでも70人以上の未経験者を採用した「熊本オフィスでの未経験者採用・人材育成プログラム」では、オリジナルの育成プログラムやOJTでの業務実践、知識のインプットを通じてIT人材に育成。その中には、元プロスポーツ選手や消防士経験者などがいるという。

カムバック再入社を奨励、リファラルやインターンで採用のチャンスを広げる

元社員のカムバック採用やリファラル採用が多いのも同社の特徴。カムバック再入社を奨励する「WAP Connect制度」を2005年から実施しており、元社員にお祝い金を支給。紹介した現役社員にも手当を支給しており、「仲間にはいつでも帰ってきてほしい」という考え方が社内に浸透している。リファラル制度では推薦した社員に手当を支給する。

新卒採用では、2002年から中長期の実践型インターン(有給)を実施しており、優秀な人材との接点を増やすことで、採用のチャンスを広げている。

さらに、採用した人材が高難易度の業務へ挑戦し、問題解決(業務経験)を通して「成長を最大化」できるよう、社員本人への機会提供、コーチングやフィードバックのほか、新卒社員向け育成プログラム「Starter Misson」といった成長プログラムを実施している。

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