学生の弱みに付け込むな! 政府が「オワハラ」防止徹底を要請 25卒インターンの指針も
月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年04月12日
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政府は4月10日、内定前に他社での就活を止めるように強要する、いわゆる「オワハラ」の防止徹底を、日本商工会議所と日本経済連合会(経団連)に要請した。
「オワハラ」は「就職をしたいという学生の弱みに付け込んだ、学生の職業選択の自由を妨げる行為」だとして、政府は以下のような行為の防止徹底を求めている。
- 正式な内定前に他社への就職活動の終了を迫ったり、誓約書などを要求したりする
- 内(々)定期間中に行われた業務性が強い研修について、内(々)定辞退後に研修費用の返還を求めたり、事前にその誓約書を要求したりする、など
24年卒の就職・採用日程、セクハラ・オワハラ防止徹底などを明記
「2024(令和6)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請事項」の主なポイントは以下の通り。
- 2024年度卒業予定の学生の就職・採用活動の日程
- 広報活動開始日:卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
- 採用選考活動開始日:卒業・修了年度の6月1日以降
- 正式な内定日:卒業・修了年度の10月1日以降
- 学事日程等への配慮
- インターンシップの取り扱い
- インターンシップで取得した学生情報を就職・採用活動に活用できるのは、一定の要件を満たしたタイプ3のものに限られる
- 卒業・修了後3年以内の既卒者の取り扱い
- 新規卒業・修了予定者の採用枠へ応募できるようにする
- 日本人海外留学者や外国人留学生に対する多様な選考機会の提供
- オンラインの活用
- 成績証明等の一層の活用
- 学修成果や学業への取り組み状況を適切に評価する
- 公平・公正で透明な採用、個人情報の不適切な取り扱いの防止の徹底
- セクシュアルハラスメントの防止の徹底
- 採用選考における学生の職業選択の自由を妨げる行為の防止の徹底
- 学生からの苦情・相談への対応
25以降卒、専門活用型インターンシップ活用者には内々定前倒しの道も
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