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人生もキャリアもこのままでいいの? 40 歳代・50 歳代が陥る「ミッドライフ・クライシス」

キャリアデザイン・インターナショナル株式会社 代表取締役 渡邉文子
最終更新日:
2025年08月01日
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キャリアも中盤を迎える40歳代、50歳代。「ミッドライフ・クライシス」とは、こうした時期に、「このままのキャリアでよいのか」などとふと抱く、漠然とした不安感を指します。本稿では、ミッドライフ・クライシスが仕事に与える影響や、総務担当者が取り組むべき支援策や制度作りなどについて、2回にわたり解説します。

40 歳代・50 歳代で直面する「中年の危機」

ミッドライフ・クライシス(中年の危機)とは、40歳代半ばから50歳代にかけて、人生の折り返し地点に差し掛かった際に経験する心理的な不安や動揺を指します。これまで築いてきたキャリアや家庭、社会的な役割に対する疑問が生じ、自分の価値や将来に対する不安を抱くことが特徴です。

ミッドライフ・クライシスは、単なる加齢に伴う変化ではなく、これまでの生き方を振り返り「本当にこのままでよいのか?」と自問することで生じます。仕事や家庭での役割が変わることにより、これまでのアイデンティティが揺らぎ、自信を失ったり、急激な変化を求めたりすることがあります。

代表的な症状

ミッドライフ・クライシスによって現れる症状は個人差がありますが、以下のようなものが典型的です。

(1)精神的な症状

  • モチベーションの低下(仕事への興味を失い、やる気が出ない)
  • 自己肯定感の低下(過去のキャリアに自信が持てなくなり、「このままでいいのか?」と考えることが増える)
  • 焦燥感や不安感(将来に対する漠然とした不安を抱く)
  • 抑うつ状態や無気力(極端な場合、うつ状態に陥ることも)

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プロフィール

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キャリアデザイン・インターナショナル株式会社 代表取締役
渡邉文子

公認心理師、MBA(経営学修士)、国家資格キャリアコンサルタント、Gallup認定ストレングスコーチ。2008年に精神科医らとEAP会社を設立。厚生労働省ストレスチェックプログラム監修および企業の職場環境改善支援に15年間従事。一人ひとりが適性を生かした組織マネジメントと、キャリアを実現することによるワークエンゲージメント向上とWell-beingを支援している。

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