御社のITシステム、DXに向けてどこが問題? IPAの見える化指標を活用して「精密検査」
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年05月16日

アクセスランキング
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、東京都文京区)は5月15日、企業などのITシステムがDX対応に求められる要件を満たしているかを評価し、問題点を見える化するための「プラットフォーム(PF)デジタル化指標」を公表した。評価項目は76項目あり、企業が評価結果を集計・分析する作業を省力化するための「評価表」も提供している。
プラットフォームデジタル化指標は、企業がDXを推進する中で、経済産業省が示しているDX推進指標などで、ITシステムに何らかの問題があると判断した場合に活用できる。
具体的には、指標を活用することで以下のような対応ができるようになる。
- 詳細にITシステムを評価し、データ活用や運用、財務といった観点から問題を可視化
- 対策が必要なITシステムの部位を特定。優先順位を決定するためのビジネス上の重要性などについて明確にできる
- 優先順位に従って対策を実行するためのロードマップを策定。打ち出した対応策を実行に移すことを促進
PFデジタル化指標から何がわかるようになるのか
PFデジタル化指標は、大きく分けて ITシステム全体とそれぞれの機能システムごとで構成されている。さらに、ITシステム全体と機能システムは属性と評価項目ごとに分類され、全体で76の評価項目がある。

ITシステム全体の状況が把握できていない場合は、ITシステム全体の評価項目を確認する。問題がありそうな機能やシステムがわかっている状況では、機能システムの項目を確認する。試験的にITシステムを導入し、スモールスタートで始めたいときは、DXに求められる要件などを定義し、適用評価項目を絞って適用する。
たとえば、財務部門でプラットフォームデジタル化指標を導入した場合は、それぞれの指標から以下のようなことがわかるようになる。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。