総務のマニュアル
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1億総投資家時代に求められる戦略的IR活動のポイント
個人株主数が過去最多で高まる重要性。IRの仕事は会社のマーケティング活動? PRとの違いは?
株式会社フェズ 広報部長 PR&IRアドバイザー 真鍋 順子
最終更新日:
2025年02月12日

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2024年1月に始まった「新NISA(少額投資非課税制度)」や株高の影響で、2023年度の個人株主数は延べ7445万人(前年度比462万人増)と過去最多を更新(日本取引所グループ「株式分布状況調査」2024年7月発表)。貯蓄から投資への流れが進む中、企業のIR担当者に求められる役割も大きくなっています。IR活動の強化に伴い、突然IR業務を任される総務担当者や、今年こそIR業務を何とかしたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。本企画では、「1億総投資家時代に求められる戦略的IR活動のポイント」と題し、3回にわたって「IR」業務について解説します。まずは「IRとは?」の疑問を解消していきます。
IRとは何か? 目的と重要性を知る
「IRとは」と検索すると、企業が株主や投資家に対し、経営状態や財務状況、業績の実績、見通しなど投資の判断に必要な情報を提供していく活動と回答が出てきます。もちろん、これも正解です。情報開示は重要なIR業務であり、「投資判断」を左右するため責任重大です。
しかし、もう一段踏み込んで回答するならば、IRはインベスター「リレーションズ」という名の通り、自社のステークホルダー、とりわけ株主や投資家、証券アナリストなど資本市場関係者との双方向コミュニケーションによって信頼関係(リレーション)を構築する仕事、自社のファンをつくることで株を買ってくれる人を増やす仕事です。
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