総務のマニュアル1億総投資家時代に求められる戦略的IR活動のポイント

決算発表を基点に仕事が回っている? 3月決算企業の年間カレンダーを例に解説するIR業務の流れ

株式会社フェズ 広報部長 PR&IRアドバイザー 真鍋 順子
最終更新日:
2025年02月17日
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前回「個人株主数が過去最多で高まる重要性。IRの仕事は会社のマーケティング活動? PRとの違いは?」では、IRとは株主や投資家、証券アナリストなど資本市場関係者との双方向コミュニケーションによって信頼関係(リレーション)を構築する仕事、自社のファンをつくることで株を買ってくれる人を増やす仕事だとお伝えしました。今回は、IRの基本的な業務について解説していきます。

コミュニケーションターゲットを知る

IR活動におけるコミュニケーションターゲットは、主に投資家や証券アナリスト、そして自社の株式を保有している株主です。投資家にもいろいろな方がいます。自分の資産を運用している個人投資家、多くの人や企業等から資金を預かって仕事で運用している機関投資家、海外在住の投資家、自社の資金を運用している事業会社など。投資金額も数万円から数十兆円あるいはそれ以上までさまざまですし、投資期間や投資スタイルも千差万別です。

貯蓄から投資への流れの中で個人投資家の数は増えてきていますが、金額ベースで見ると日本の株式保有比率が最も高いのは海外投資家(外国法人等)で31.8%、次いで信託銀行(国内機関投資家からの受託分や企業年金関係の運用資金を含む)が22.1%となっています(図表1)。

図表1:投資部門別株式保有比率の推移

出所:日本取引所グループ「株式分布状況調査」(2024年7月)

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プロフィール

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株式会社フェズ 広報部長 PR&IRアドバイザー
真鍋 順子

SMBC日興証券株式会社にて営業を担当したのち、留学しマーケティングを専攻。帰国後、IR支援会社でIT、食品、総合商社、不動産など幅広い企業のIRコンサルティングに従事。その後、IT企業や製造小売企業で約18年間、決算・リリース発表や取材対応、株主総会やマスメディア、顧客、投資家、社員向けイベントの企画運営、採用広報など、社内外向けのPR・IR業務の主幹に。2社のIPOにも携わる。2022年10月より現職。

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