「テクノロジー+ソフトスキル」で人材強化へ 時間管理力にも注目集まるリスキリング最前線
近年、急速に進化が進むAIなど、テクノロジー活用に関するリスキリングの動きが各企業間で活発化している。パーソルホールディングス(東京都港区)は5月28日、国内グループ社員を対象としたテクノロジー活用スキル向上を目指す講座「TECH UP CAMPUS」を開講し、1期生300人以上が受講完了したことを発表した。
2025年4月からは新しいコースや既存コースの上級講座が開設され、さらなる人材育成を目指すとしている。
パーソルHD、テクノロジー人材拡充を掲げ、データアナリティクスなどの講座を開設
同社は2023年5月に発表した「中期経営計画2026」で「テクノロジードリブンの人材サービス企業」への進化を経営の方向性として掲げ、テクノロジー人材の拡充に取り組んでいる。
2026年3月期までにグループ全体でテクノロジー人材を2000人に増員することを目標とし、採用力向上や、専門人材が働きやすい環境整備、内部育成を進めている。
その一環としての「TECH UP CAMPUS」は、パーソルホールディングスが国内グループ社員を対象に2024年10月に開校した企業内大学。実践型のオーダーメイド研修でDX人材を育成するパーソルイノベーションの「TECH PLAY Academy」が、設計を担当した。各講座90分・10回の講義を約半年で受講する構成で、講師は各スキルの専門家が務める。
第1期は、データアナリティクス、プログラミング、プロジェクトマネジメント、ユーザーエクスペリエンス、デジタルマーケティングの5講座を開講した。
講座の難易度はすべて、基礎知識を有していることを示す「3級」で設定されている。第1期では300人以上が受講し、175人の社員がバッジを取得。テクノロジー人材の育成を進めるだけではなく、同プログラムを通じて学びの文化の醸造にもつながったとしている。
2025年4月から始まった第2期では、新たなコースとして「ビジネスプロセス・リエンジニアリング」講座と、応用知識を有し、独立して実践できるレベルであることを示す2級の「データアナリティクス」講座2つを開講。今後は、複数のテクノロジー活用基礎スキルを有し、スキルを掛け合わせて業務に取り組めるよう、2つ以上のバッジを保有する社員を増やしていくとしている。
同社はこのプログラムを通じて、テクノロジースキルを高めたい社員の成長を後押しするとともに、テクノロジー活用による業務効率化や事業価値向上の実現を目指す。
三井住友海上火災保険の「ソフトスキル」習得プログラム
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