歯科検診の受診が従業員の生産性向上に好影響、その因果関係とは? ライオン・日立の研究
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年06月02日

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ライオン(東京都台東区)は6月1日、日立製作所の日立健康管理センタ(茨城県日立市)と共同で、従業員の歯科健診データを基に、オーラルケア行動と生産性の関連性を解析した調査結果を発表した。
対象者のうちオーラルケア行動が増加した従業員は、生産性を評価する指標のひとつであるプレゼンティーズム(何らかの疾患や症状を抱えながら出勤することで、業務効率が低下している状態)が有意に改善した。歯科健診をきっかけにしたオーラルケア行動変容が、従業員の生産性向上によい影響を与える可能性があることが明らかになった。
歯科健診と生産性の関連性を本格解析、オーラルケア習慣の改善は生産性向上につながる
今回の調査では、オーラルケア行動の実践頻度の増加と、プレゼンティーズムとの関連性を検証した。
具体的には、2018年度から2019年度にかけて、オーラルケア行動の実践頻度が増加した群と不変群、減少した群とのプレゼンティーズムの変化を比較解析した。
その結果、オーラルケア行動が増加した群は、そうでない群と比べて、プレゼンティーズムが有意に改善した。

また、睡眠や運動などの健康習慣の影響を考慮した条件下で同様の検証を行ったところ、睡眠や運動などの健康習慣とプレゼンティーズムの間にも有意な関連性があることが確認された。
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