2025年の広報動向を振り返る PRアワード受賞事例と不祥事ランキングが公表される
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年12月02日
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2025年も企業や自治体の広報活動に対する注目が高まるなか、12月1日に広報の「光と影」を象徴する2つのランキングが相次いで発表された。
公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会(東京都港区、以下、日本PR協会)は「PRアワード2025」の審査結果を発表し、優れた広報・コミュニケーション活動12件を表彰した。
一方で、株式会社宣伝会議(東京都港区)が発行する広報専門誌『広報会議』は、生活者による「不祥事ランキング2025」の調査結果を公表。社会からの注目度が高かった企業・団体の不祥事が明らかになった。
PRアワード2025のグランプリは「能登半島地震 広報対応」
PRアワードは、広報・パブリックリレーションズの普及と発展を目的に、日本PR協会が毎年実施している表彰制度。2025年度は全国から98件のエントリーがあり、グランプリ1件、ゴールド1件、シルバー4件、ブロンズ5件、審査委員特別賞1件の計12件が選出された。
グランプリに輝いたのは、石川県を事業主体とする「能登半島地震 命を守る災害対応リアルタイム広報」。博報堂(東京都港区)、北陸博報堂(石川県金沢市)、オズマピーアール(東京都千代田区)など5社が連携し、災害時における正確かつ迅速な情報発信を実現した事例である。審査委員からは、行政とプロボノの専門家が協働し、風評被害やデマにタイムリーに対応した点が高く評価された。
ゴールドには、地域の名物「金龍ラーメン」の看板が撤去される問題をユニークな表現で地域巻き込み型の合意形成につなげた「道頓堀 金龍のしっぽプロジェクト」(金龍製麺(大阪府大阪市)/博報堂)が選ばれた。
そのほか、シルバーやブロンズには以下のような事例が並んだ。
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