コロナ禍で成長、ネットプロテクションズ「NP掛け払い」 累計取引高5000億円超
月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年06月19日

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ネットプロテクションズ(東京都千代田区)は6月16日、同社が取り扱う企業間取引向けのあと払い決済サービス「NP掛け払い」の累計取引高が5000億円を突破したことを発表した。
中小企業の支払手形・買掛金の総額50兆円、注目される「企業間取引向け決済サービス」
中小企業庁の「令和元年中小企業実態基本調査」によると、中小企業の支払手形・買掛金の総額は50兆円。同社はBtoBマーケットの規模を総額180兆円と試算しており、次の通過目標として累計取扱高1兆円を掲げる。
「企業間取引向けの決済サービス」とは、売り手企業と買い手企業の間に入り、取引に関する与信審査から請求書発行、入金管理、督促まで一連の請求業務を代行するもの。決済・請求業務をまるごとDX化できることにより、以下のようなメリットが期待できる。
- 請求業務の効率化がはかれる
- 担当者にかかる精神的・時間的な負担を軽減し、事業成長に直結する業務に経営リソース資源を集中できる
- 未回収リスクが削減されることで、経営基盤の安定化がはかれる
月平均12時間かけている「請求業務」 作成や発行、回収もアウトソース
決済業務は、事業が成長していくほど煩雑さが増していくこともあり、同社の調査によると、過半数の企業が、取引先数が10社になると「決済業務の効率化」を意識すると答えている。
アメリカン・エキスプレス社が発行した「企業間決済白書2022」によると、支払いを受けるための決済業務で最も時間を割いているのが、請求書の作成や発行などの「請求業務」であることが判明。1か月間で平均12.0時間も費やしていることが明らかになった。「売掛金などの回収業務」は同10.6時間、「未回収代金の督促や回収業」にも同6.2時間かかっている。
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