新入社員に最大200万円の祝い金 優秀な若手人材の採用、定着率向上目指す 愛知・シンニチ工業

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年04月02日
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シンニチ工業(愛知県豊川市)は4月1日、新卒採用ならびに第二新卒採用の従業員を対象に最大200万円の入社祝い金を支給する「シャイン・アップ制度」を導入したと発表した。

若年層の従業員が安心して働くことができる環境づくりの一環で、経済負担の軽減をはかり、優秀な人材の採用や定着率向上につなげていきたい考えだ。

愛知県のシンニチ工業、導入した背景には若年層の奨学金の返済負担

シャイン・アップ制度の対象となるのは、高校、高専・短大、大学、大学院を卒業し、新卒採用者および卒業後3年未満の中途採用者だ。

金額は高校卒で50万円、高専・短大卒で100万円、大卒以上は200万円が支給され、「アクティブコース」「バランスコース」「奨学金返還支援コース」「家賃補助コース」のコースから支給方法を選ぶことができる。

同社が入社祝い金制度を導入した背景には、若年層の奨学金の返済負担の重さなどがある。

日本学生支援機構の「令和4年度学生生活調査結果」によると、大学生の約半数が何らかの奨学金を借りていた。

さらに労働者福祉中央協議会が2022年9月に実施した「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査」によると、学生支援機構の奨学金を利用した人の平均借入金額は310万円、毎月の返済額の平均は1.5万円ほどで返済期間は14.5年で返済の負担感は「苦しい」が44.5%だった。

こうした現状を踏まえ、奨学金の借入をしていなかった従業員も平等に利用できる制度づくりを目指し、入社祝い金制度を導入することにした。

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