夏の節電対策プラス働き方改革 全社一斉休業や空調稼働・消灯時間前倒し、各社の取り組み

月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年07月25日
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今夏の気温は平年よりも暑いと予想され、電力需要の拡大が見込まれる中、各社はさまざまな夏の節電対策を実施する。日本製鉄(東京都千代田区)は7月24日、時差出勤と同社独自の制度「エコ年休」を支援するため、空調稼働時間の30分前倒しや館内照明の照度調整などを実施すると発表。また、三菱総合研究所(東京都千代田区)は、8月10日から8月20日までの期間、全社一斉休業を行う。

働き方改革の推進・節電対策に全社で取り組む

日本製鉄は、夏季における働き方改革推進施策と節電施策を目的に、勤務施策・オフィス施策を実施する。

年休取得奨励日として「エコ年休」を実施

同社の「エコ年休」は、7月下旬から9月上旬の金曜日を中心に計5日を、年休取得奨励日(原則、週休3日)とするもの。該当日は会議などの設定を控えるよう社員に呼び掛ける。なお業務の都合上、当日の年休取得が困難な場合も極力事前に業務調整し、定時退社を目指すという。

時差出勤とエコ年休のため、空調運転・消灯を実施

オフィス施策では、以下2つの取り組みを実施する。

  • 空調運転・消灯の実施:時差出勤促進に向けて、空調稼働時間の30分前倒し(8時半→8時稼働開始)する。エコ年休取得奨励日は、全館18時半に一斉消灯(空調も18時半に終了)する。
  • オフィス内電力使用の省エネ化:館内全域における照度をダウン(700→600ルクス)する。

社員の働き方改革と本社節電の取り組みでは、当メディアでも既報の通り、ファミリーマート(東京都港区)が、7月16日から9月15日までの2か月間、始業時間と終業時間を1時間ずつ繰り上げる「ファミマサマータイム」を実施すると発表。

就業時間を早めることで、社員が自己啓発などに充てる時間を確保するとともに、社内照明など電力使用時間の短縮をはかることで、電力の 逼迫 ひっぱく が懸念される夕方の電力使用量を削減させる取り組みを実施。昨年度は、夏の本社電力使用量を前年比で約10%減少を実現している。

働き方改革と併せて進む「休み方改革」、全社一斉休業を実施する企業が増加

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