ロンドンに住友林業の木造6階建てオフィスが竣工 CO2を大幅削減、英国の環境不動産需要に対応

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年05月12日
ogp20250512mo_1

住友林業(東京都千代田区)は、英国ロンドン中心部で木造6階建ての環境配慮型オフィスビル「Paradiseプロジェクト」が竣工しゅんこうし、5月8日にセレモニーを開催したと発表した。現地で行われた竣工セレモニーには建設関係者や行政関係者、金融機関、報道陣など約70人が出席し、英国市場における木造・環境配慮型建築への関心の高さがうかがえた。CO2排出削減や資材再利用を前提とした設計など、日本国内ではまだ数少ない先進事例として注目される。

英最大級の木造オフィスでサーキュラーエコノミーを実現

同社と英国不動産会社Bywater Propertiesとの合弁事業によるもので、ロンドン市内における木造オフィスとしては最大規模となる。構造材には約2300立方メートルの木材を使用し、約8割が解体後に再利用可能な設計で、資源の循環利用を前提とした建築モデルを実現している。

竣工したParadiseプロジェクト外観
竣工したParadiseプロジェクト外観

同プロジェクトでは、建設段階のCO2排出(アップフロントカーボン)を床面積1平方メートル当たり413kgCO2eに抑制。ロンドンの広域自治体グレーター・ロンドン・オーソリティ(GLA)が新築オフィス向けに設定する基準値(1000kgCO2e/平方メートル)と比べて、約6割の削減を達成している。加えて、木造建築により約1900トンのCO2を建物内に固定するなど、脱炭素社会への貢献が評価されている。

EPC「A」評価を取得、快適性と環境性能を両立

続きは無料の会員登録後にお読みいただけます。

  • ・組織の強化・支援を推進する記事が読める
  • ・総務部門の実務に役立つ最新情報をメールでキャッチ
  • ・すぐに使える資料・書式をダウンロードして効率的に業務推進
  • ・ノウハウ習得・スキルアップが可能なeラーニングコンテンツの利用が可能に

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

プロフィール

logo@4x


月刊総務オンライン編集部

「月刊総務オンライン」では、総務部門の方々に向けて、実務情報や組織運営に役立つニュース、コラムなどを平日毎日発信しています。また、「総務のマニュアル」「総務の引き出し」といった有料記事や、本誌『月刊総務』のデジタル版「月刊総務デジタルマガジン」が読み放題のサービス「月刊総務プレミアム」を提供しています。


関連記事

  • レンタカーの安全運転管理も可能! コストを抑え、車両管理にかかわる日常業務の負担を減らす方法 PR
  • 食で社員を応援! 総務が値段を決められる自由さがポイント。豊富なアイテムがそろうミニコンビニ PR
  • 何となくで選んでない? 実は重要なオフィスの「照明」。空間に合った明るさや色味が与える効果 PR

特別企画、サービス