日本企業のOJTに存在する「6つの不足」とは? Z世代への評価にも要注意 民間調査
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年01月15日
人材不足や時間不足などの構造的な問題に加え、属人的で教育の品質にバラつきが出るなどの組織的課題が顕在化する中、従来のOJT(On the Job Training)では対応しきれない局面が増えている。パーソル総合研究所(東京都港区)は1月14日、OJTに関する調査結果を発表し、教える側・新人側双方に求められる行動や意識、構造的な問題を明らかにした。
OJTの課題は企業や組織の構造的な課題から
同研究所では、近年のOJTの課題を次のように分類している。
構造的課題が生む「3つの不足」
- 効率重視・短期的な成果主義による「時間不足」
- 人材不足や年齢構成のゆがみによる「お手本不足」
- 仕事に対する価値観の世代間ギャップが生む「共通前提の不足」
組織内(教える側)の課題が生む「3つの不足」
- ハラスメントを回避する「踏み込み不足」
- 属人的で無計画な「ツール不足」
- 教える側の情報共有の「共有の不足」
調査では、これら6つの「不足」によって、新人のパフォーマンス低下や、組織へのなじめなさ、新人の主体性の欠如などの問題が発生していると指摘する。
思ったより成長したい意志が強い? Z世代の過小評価に警鐘
新卒新人(Z世代)の就業意識の実態に関して、新人本人に聞いた実態と、教える側の(新人への)予想を見たのが以下のグラフとなる。教える側の予想以上に新卒新人の意識が強く、ギャップが大きい項目は以下の通り。
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