27年卒就職ブランドは伊藤忠が首位維持 採用後半戦は「具体的な仕事」と「キャリア提示」が鍵に

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2026年09月14日

株式会社文化放送キャリアパートナーズ(東京都港区)の就職情報研究所は9月7日、2027年卒業予定の学生を対象とした「2027入社希望者対象 就職活動[後半] 就職ブランドランキング調査」の結果を発表した。同社は、過去10年以上にわたり就職活動を行う学生に対して、年に3回「企業の就職ブランド」について調査している。

商社や金融が後半まで高い支持を維持 身近な商品やサービスを持つ企業も上昇

2027年卒後半の就職ブランド調査では、株式会社伊藤忠商事が前半に続いて首位を獲得した。早期から学生の関心を集めてきた企業が、企業研究や選考が進んだ段階でも引き続き志望先として選ばれている点が今回のランキングの特徴の一つと同社は指摘する。

なかでも総合商社の存在感は大きく、伊藤忠商事(1位)、丸紅(5位)、住友商事(7位)、三菱商事(12位)、三井物産(18位)と、5社がそろってトップ20入りを果たした。グローバルに展開する多様な事業やスケールの大きな仕事、若手から挑戦できる環境や待遇面など、学生が就職先に求めるさまざまな魅力を兼ね備えていることが、安定した人気につながっていると同社は分析している。

金融も上位で厚みを見せた。日本生命保険(2位)、大和証券グループ(3位)に加え、SMBC日興証券(14位)、Daiichi Lifeグループ(第一生命)(16位)、東京海上日動火災保険(20位)がトップ20に入った。安定性だけでなく、専門性を高められる仕事や幅広いキャリアの選択肢、人材育成制度や働く環境など、長期的なキャリア形成を支える環境も学生から支持を集めているようだ。

前半調査との比較で目を引くのが、食品、メーカー、エンターテインメント企業の上昇だ。バンダイは前半15位から9位、味の素は37位から11位、任天堂は46位から17位、ソニーは42位から19位へ上昇した。さらにキッコーマンは53位から36位、トヨタ自動車は78位から44位、アサヒ飲料は107位から50位、カゴメは105位から51位となるなど、生活者に身近な商品やサービスを持つ企業の存在感が高まっている。その一方で、大日本印刷(8位)のようにBtoBを中心に幅広い事業を展開する企業も引き続き上位を維持した。

IT、テクノロジー領域ではSky(13位)、日立ソリューションズ(22位)、日鉄ソリューションズ(23位)などが上位に入り、DXや生成AIの広がりを背景としたIT領域への関心の高さもうかがえる。航空では全日本空輸(ANA)が4位、日本航空(JAL)が25位となり、前半に続いて高い人気を保った。また、ニュー・オータニは前半43位から24位、オリエンタルランドは148位から69位へ上昇し、ホテル、レジャー領域でも順位を伸ばす企業が見られた。

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