暑いとなぜやる気が出ない? 食事の取り方から職場づくりまで。脳科学から考える夏バテしない方法

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年09月02日

夏の暑さとともに、集中力の低下ややる気の喪失に悩むビジネスパーソンが増えています。体の疲労や睡眠の質の悪化は、パフォーマンスに直結する深刻な問題です。しかしその背景には、単なる「やる気不足」ではなく、脳や体の生理的な仕組みが深く関係しています。本記事では、脳科学の専門家である佐藤洋平さんの知見を基に、「夏でもやる気を保つ方法」を科学的に解説。食事や睡眠から職場環境、コミュニケーションまで、すぐに実践できる方法をお届けします。

なぜ夏は「やる気」が出にくいのか?

脳は暑さに弱い? 脳科学から見た注意力の低下メカニズム

暑いとやる気が出ないのは、「エネルギーを使わせない」という体の防御反応によるものです。人間の体には「ホメオスタシス(恒常性維持)」と呼ばれる機能があり、体温が上がり過ぎないように無意識に調整が働きます。活動レベルを下げることも、その調整の一部です。

また、脳の中でも特に暑さの影響を受けやすいのが「実行機能」です。これは脳の中の「指揮者」のような存在で、複数の脳領域の働きを束ね、思考や判断、行動の制御をつかさどっています。この機能が低下すると、集中力の維持や複数タスクの同時処理が難しくなり、結果的にパフォーマンスも落ちることになります。

睡眠不足が集中力を奪う! 高温多湿と睡眠の質の関係

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