インボイス制度開始3か月、3分の1が「対応に課題あり」 経理以外でも月9時間の対応時間増
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2024年01月29日
Sansan(東京都渋谷区)は1月25日、インボイス制度が開始して3か月が経過したにもかかわらず、3分の1以上の担当者が制度対応に課題を抱えているとのアンケート調査結果を発表した。
インボイス対応のコツは、現場の理解向上とデジタル化
同調査は1月17日から18日にかけて、業務で請求書を扱うことのある、全国1000人のビジネスマン(経理部門700人、それ以外300人)を対象に実施。インボイス制度へ「問題なく対応できている」と回答したのは66.4%、「問題が発生している」と回答したのが33.6%となった。
問題が発生している企業では、制度に対応するための業務時間が、経理部門で1人当たり月平均8.5時間、経理以外ではさらに多く月9.0時間も増加したとの回答を得た。
経理担当で増えた仕事は、「要件を満たすかどうかの確認(64.8%)」「不備があった場合の修正対応(63.4%)」に続き、約半数に「社内での制度説明や修正依頼(49.5%)」が挙がった。経理部門以外の業務対応時間の増加が経理担当を上回っていることから、同社では、経理に不慣れな非経理部門での混乱が続いていると指摘した。
順調に対応できた企業では、どんなことに取り組んだか(複数回答)
- 従業員への説明・周知(36.3%)
- 経理業務のデジタル化(35.3%)
- 業務フローの見直し(28.6%)
- 顧問税理士など外部に相談(27.1%)
- 取引先への説明・周知(23.5%)
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。
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