ニセ「きのこの山」は許さず 「模倣イヤホン」を排除できた「立体商標権」と明治の知財保護戦略

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2024年09月25日

明治(東京都中央区)は24日、チョコレート菓子「きのこの山」の模倣品が流通したことを受け、知的財産を守る活動を強化する方針を打ち出した。商標権を侵害する行動に対し、模倣商品の製造・販売や輸入差し止めなどの措置を講じる。

模倣品を放置しておけば、これまで築き上げてきたブランドの失墜につながる。明治は「ブランドを毀損する模倣品に対しては今後も適切な措置を講じていく」としている。

「立体商標権」を行使、模造品製造会社と製造、販売の中止で合意

明治が2024年3月26日に発売した「きのこの山」型のワイヤレスイヤホンは、国内外のサイトでイヤホンケースに「meiji」や「きのこの山」と記載した模倣品が販売されていた。

同社は保有する商標権を侵害していることを確認し、商標権に基づいて税関に輸入差止申立てを行った。申立ては6月に受理され、模倣品は税関で輸入を阻止されることになった。

商標権で守られたきのこの山(明治のウェブサイトより)

また、2024年3月には、商品の誤認を招く恐れがあるとして、「きのこの山」の模倣品を製造していた会社との間に、模倣品の製造、販売を中止することで合意した。

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