中小企業やスタートアップに大企業の人材を出向する支援事業 東京都が24年度の募集開始
月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年05月15日
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東京都は5月14日、出向・副業での人材育成を希望する都内の大企業、および人材の受け入れを希望する中小企業・スタートアップをマッチングするため、参加企業の募集を開始した。募集期間は8月30日まで。
都内企業で「越境学習」 2024年度は最短3か月の人材交流も支援
2024年度は、「在籍型出向」(期間:9か月から15か月まで)に加え、短期間の「副業」(同:3か月以上)での人材交流も行われる。
東京都が委託するパーソルテンプスタッフでは、出向(副業も含む)元となる大企業と、受け入れ先である中小企業・スタートアップをマッチングするほか、以下の支援を行う。
- 契約締結のサポートや事業開始前の事前研修
- 期間中の出向・副業人材の伴走フォローおよび受け入れ先企業へのフォロー
- 出向・副業期間終了後のフォロー
大企業では次世代リーダーの選抜や育成、受け入れる中小企業では自社にないリソースを確保
同事業によって大企業は、社員が中小企業・スタートアップなど外部の企業環境に出向し、自社ではできない経験を積むことで、人材育成をはかることができる。受け入れ側の中小企業やスタートアップでは、大企業での経験と専門性を備えた社員が持つノウハウを吸収できるなど、事業成長につながる機会となる。
2023年度の同事業に参加した企業からは、次のような声が寄せられている。
- スタートアップ企業で武者修行をすることで出向者自身が成長し、また、今後の事業シナジーを生み出せることを期待する(大企業)
- 経営者と近い距離で、事業化のノウハウや経営者マインドを学ばせていただき、新たな価値創造を担う人財になってほしい(大企業)
- 急成長するスタートアップという環境で得た新たな視点や経験を、その後のキャリア形成や能力開発に活用できるよう、共に歩んでいきたい(スタートアップ)
- 1年間の出向で「洞察力・戦略構想力・実行力・主体性の習得、リー ダーシップ・組織マネジメント力」など、人を動かす力が身に着くことを期待(スタートアップ)
説明会は6月に開催、出向・副業開始は11月以降
応募する企業が申し込みを行うと、書類審査による選考が随時行われる。企業間のマッチングや契約締結後、出向・副業開始前の事前研修が実施される。
11月以降に、出向・副業が順次開始される予定だ。期間中と終了後に成果報告会が実施され、最後にアンケートに回答する。
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