スタートアップ業界のための健康保険組合設立へ DX化で費用対効果を最大化
月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年07月03日
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一般社団法人VCスタートアップ労働衛生推進協会は6月30日、スタートアップ・ベンチャーキャピタル業界向け健康保険組合の新設に向けて、設立準備組織を組成し、申請に向けた取り組みを開始したと発表した。
「VCスタートアップ健康保険組合」では、VCとその投資先スタートアップの従業員や家族の、健康増進や医療費削減に貢献し、社会保険料の負担増加を抑制するとともに、保健事業や組合運営にかかわる業務の電子化・DX化を進め費用対効果の最大化をはかる。
たとえば、以下のような悩みを抱えるスタートアップ企業の手助けとなることが期待される。
- 社会保険関連の手続きが煩雑で手間が掛かる
- 従業員の健康に積極的に介入できていない
- 入れる健保組合がなく、健康保険料が割高だと感じている
従業員の健康に積極的に介入できていないスタートアップ企業などを支援
同健保組合の特徴としては、以下3つが挙げられる。
- 手続きのDX化で手間を削減:従業員の入退社時などに企業が行う届け出や申請業務と、被保険者自身が行う給付関連の申請などをオンライン化することで、企業担当者の負担を軽減する
- メンタルヘルス不調などをケア:創業間もないスタートアップ企業が、産業保健の体制を構築するのは容易ではない。同健保組合は企業と連携することで、スタートアップ業界に多いとされるメンタルヘルス不調などを中心に、従業員とその家族の健康課題の解決を支援する
- 保険料率を最適化し負担軽減:同健保組合は財務状況に応じて保険料を自主設定できる。保険事業を推進し医療費を最適化するとともに、事務コストの削減をはかる
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