これからの資産運用に向けて 確定拠出年金制度のポイント

確定拠出年金において2022年以降に施行される制度(2)

K&Bプランニング 代表 小沢 美奈子
最終更新日:
2022年01月21日

私的年金の一つである「確定拠出年金」。企業型と個人型の2種類がある確定拠出年金は、年々加入者が増加傾向にあります。その確定拠出年金が、2022年4月より大幅に制度の改正がされることになりました。前回に続き、改正の概要および、改正により加入者や企業担当者が気を付けるべき点などを解説していきます。

確定拠出年金において2022年以降に施行される制度(1)はこちら

制度間の年金資産の移換(ポータビリティ)の改善(2022年5月1日施行)

確定拠出年金制度の基礎知識」で解説した通り、確定拠出年金では、制度間で資産の移換(ポータビリティ)が可能です。本改正により、ポータビリティが拡大され、「終了したDBからiDeCoへの年金資産の移換」と、「加入者の退職等に伴う企業型DCから通算企業年金への年金資産の移換」ができるようになります(図表1)。

図表1:新たに移換できる制度
出所:厚生労働省HP(※画像クリックで拡大)

企業型DC加入者のiDeCo加入の要件緩和(2022年10月1日施行)

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

続きは「月刊総務プレミアム」をご契約の会員様のみお読みいただけます。

  • ・さらに有益な付加価値の高い有料記事が読み放題
  • ・ノウハウ習得・スキルアップが可能なeラーニングコンテンツも割引価格でご利用可能に
  • ・「月刊総務デジタルマガジン」で本誌「月刊総務」も読み放題
  • ・本誌「月刊総務」も毎月1冊、ご登録いただいたご住所にお届け

著者プロフィール

K&Bプランニング 代表
小沢 美奈子

ファイナンシャルプランナー。大学卒業後、損害保険会社に就職し、営業・社員教育・研修講師などを経験。2012年よりファイナンシャルプランナーとして活動を開始し、雑誌やWebなどで記事執筆、セミナー講師、家計相談などを行う。フォトグラファーとしても活動。著書に『本物の節約残念な節約』(河出書房新社)がある。

特別企画、サービス