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私的年金の一つである「確定拠出年金」。企業型と個人型の2種類がある確定拠出年金は、年々加入者が増加傾向にあります。その確定拠出年金が、2022年4月より大幅に制度の改正がされることになりました。本稿では、確定拠出年金の概要やメリットについて解説していきます。
確定拠出年金のおさらい
確定拠出年金は、私的年金という位置付けで2001年10月にスタートした制度です。それまで日本における企業年金は主に「確定給付型」の制度で、将来受け取る金額があらかじめ約束されているものが中心でした。
しかし、企業の中には年金の運用が立ち行かなくなり、約束した収益が払えず、不足分を補うという悪循環に陥るケースが出てきました。そこで登場したのが、確定拠出年金です。確定給付型の年金制度とは異なり、企業や加入者が出した掛金を、加入者が選んだ商品で運用し、任意の期間に年金や一時金などで受け取れるようになっています。ただし、将来受け取る額は約束されていません。アメリカの確定拠出年金「401kプラン」に倣って、日本でも「日本版401k」と呼ばれることがあります。
企業型DCとiDeCo
確定拠出年金は2種類あり、1つは「企業型DC」、もう1つは、「個人型DC(以下、「iDeCo」)」です(図表1)。
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