2023年度「DX銘柄」決定 医療・農業・建設分野でデジタル化・自動化した企業がグランプリ

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経済産業省は5月31日、東京証券取引所(東京都中央区)・独立行政法人情報処理推進機構と共同で、デジタルトランスフォーメーション(DX)の先進的な取り組みを行う企業を選定する「DX銘柄」において、「DX銘柄2023」32社(うちDXグランプリ企業2社)、「DX注目企業2023」19社を発表した。
また2023年度から、特に傑出した取り組みを制度開始当初から継続している企業を「DXプラチナ企業2023−2025」として選定し、3社が選ばれた。
業界の課題に対し、DXを活用した技術・サービス複合の解決策を提供
今年度のグランプリには、医・食・住の社会的課題を最先端のDXソリューションで解決することを目指す企業トプコン(東京都板橋区)が選ばれた。同社はこれまで、2020年から4年連続で「DX銘柄」に選定されている。
同社のDXは、デジタル化や自動化が遅れているといわれる「ヘルスケア・農業・建設」の3分野をターゲットに推進しているのが特徴だ。具体的な取り組みは以下の通り。
ヘルスケア分野:スクリーニングの仕組みを創出
フルオートで高精細な3次元眼底像の撮影が行える機器とネットワークを融合し、眼健診(スクリーニング)の仕組みを創出。眼疾患の早期発見と医療効率の向上を目指している。
農業分野:ワークフローの効率化
生産性と品質向上を目的に、農機の自動走行システムや穀物の生育計測センサーなどにより、「計画・種まき・育成・収穫」というワークフロー全体の効率化に取り組んでいる。
建設分野:ICT自動化施工システム等を活用
3次元設計データに基づき、建機を自動制御するICT自動化施工システムや高精度3次元デジタル測量機を活用するとともに、建設現場とオフィスをネットワークでつなぎ、建設工事における「測量・設計・施工・検査」のワークフローを一元管理している。

DX銘柄の評価委員会は、同社の評価ポイントとして、以下の点を挙げている。
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