サッポロビール、がん経験者コミュニティの運営ノウハウをまとめたガイドブックを公開
月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年06月12日
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サッポロビールは6月11日、がん経験者の社内コミュニティ「Can Stars」(キャンスターズ)の活動を通じて得た学びや知見を「企業内がんコミュニティ立ち上げ・運営ガイドブック」として公開した。「企業内がんコミュニティ」は、企業や団体の中に位置するがん経験者・支援者などの活動組織体のこと。同社ではコミュニティにおいて、がん経験者本人およびその家族などが体験を共有することにより、相互支援や社内の意識啓発を行ってきた。
企業内がんコミュニティの立ち上げ方、各社の取り組みを紹介
サッポロビールはダイバーシティやグループ健康経営の一環として、がん経験者が安心して働くことができる社内体制の基盤整備と、治療と仕事が両立できる環境づくりや社会へのインパクト創出を目的として、2019年にコミュニティを発足させた。2024年6月現在、14人(男性5人、女性9人)が参加している。
同ガイドブックは、「Can Stars」に参加する当事者(会員は、がん経験者本人または家族、遺族)の視点で作成されている。全体像を理解する「概要編」、立ち上げや運営の「進め方編」、特に留意が必要な「留意点編」の3部構成となっている。3つの各項目ごとに、「Can Stars」が発足するまでに調べた他企業の実情に応じた多様なやり方の紹介と、実際の取り組みが紹介されている。
メンバー(所属長を含む)および事務局は誓約書を提出し、秘密保持したうえで運営されている。事務局には人事総務部のグループリーダーなども参加しているが、会員の無用な不安・心配を避けるため、異動・配置、評価・処遇にかかわる管理職は、メンバーには入れないとしている。
企業内ピアサポーター育成を共にする企業の事例も取り入れる
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