女性管理職比率37.6%、キャリア育成の秘密は 「女性が活躍する会社BEST100」
月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年05月09日
1ヶ月のアクセスランキング
日経BP(東京都港区)らがまとめた2023年度の「女性が活躍する会社 BEST100」が5月6日に発表され、総合ランキング1位は、2年連続で資生堂(東京都中央区)が獲得した。
4つの指標で測定し評価、各部門の評価ポイントは?
同ランキングは、「働きがい」と「働きやすさ」という2つの観点から、企業における女性社員活用の実態を、以下の4つの指標で測定し評価する。
- 管理職登用度部門
- 女性役員数、管理職に占める女性の割合を評価。社内・社外取締役の人数もチェックされる
- 女性活躍推進度部門
- 女性活躍の専任組織の有無や、女性社員向けの研修制度などで評価
- ワークライフバランス度部門
- 年間総労働時間や有給休暇取得率、男女社員の育休取得率などを評価
- 人材多様性度部門
- 女性社員の比率や勤続年数など、定着率を評価。障がい者雇用率や、LGBT理解促進の施策もチェック
女性リーダー育成塾の設置やキャリアメンタリングなど、各企業の取り組み
総合1位となった資生堂は、「さまざまな施策で、男女問わず、社員それぞれをライフステージに沿ってサポートしている」と評価された。同社は以下のような施策に取り組んでいる。
- 2021年からは全社を対象に「ジョブ型人事制度」を導入(美容職、生産技術職は除く)
- 若手が多様なロールモデルと触れる機会を増やすために「キャリアメンタリング」制度を導入
- 2020年より女性役員と女性社員とのメンタリングプログラム、2022年からキャリアメンタリングプログラムも開始
- 2017年から、「女性リーダー育成塾」を開講。管理職候補・部長層候補・役員候補を選抜し、一般的なマネジメント研修とは異なる、女性特有の悩みや課題に焦点を当てた研修を実施
同社の2023年の女性管理職比率は37.6%と、「管理職登用度」で1位。また、障害のある社員がグループ全体で法定雇用率(2.3%)を上回る2.65%、資生堂単体では4.18%も活躍していることなども高く評価され、「人材多様性度」で3位にランクインしている。
女性活躍推進度の同率1位として選ばれたイオン(千葉県千葉市)と大和証券グループ(東京都千代田区)は、以下の点が評価された。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。