国土交通省、トラックの燃料サーチャージの算出方法を告示 適正な価格交渉をあと押し

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年03月02日
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国土交通省は3月1日、2020年4月に告示した「標準的な運賃」の一部として、「燃料サーチャージの算出方法等」を告示した。燃料費の上昇を踏まえ適切に価格転嫁できる環境を整備することで、トラック事業者が荷主との運賃交渉をしやすくすることを目指す。

燃料サーチャージの算出方法を示すことで運送業者の価格構造をわかりやすく 価格交渉を促進

今回の告示は、燃料サーチャージの算出方法などをより広く関係者に周知し、トラック事業者が適正に運賃を受け取れるようにするもの。燃料サーチャージとは、燃料価格の上昇分を別建ての運賃とする制度。

国交省は2020年4月、ドライバーの労働条件(賃金・労働時間等)を改善し、持続的に事業を運営するための参考となる指標として、トラック運送業界における「標準的な運賃」を告示。運輸局が告示する「標準的な運賃」に基づき、トラック運送業者は運賃変更を届け出ることとされているが、燃料サーチャージはその性質から「標準的な運賃」には含めず、運賃とは別に定め収受するものとしていた。

国交省運輸審議会は1月19日、燃料サーチャージの収受は荷主との関係でも浸透しつつあるとしながら、燃料サーチャージの計算式等を標準的な運賃の告示として位置づけることで普及を加速するため、今回の告示に踏み切った。

「標準的な運賃」の届け出率は2022年末で52.6% 運送事業者は自社の経営状況を踏まえ運賃を算出し、価格交渉に臨もう

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