過労死などの労災支給決定が過去最多の1304件に、精神障がいは初の1000件超
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年06月27日
厚生労働省は6月25日、2024(令和6)年度分の「過労死等の労災補償状況」を発表した。過重労働や仕事のストレスによる死亡や疾患といった「過労死等」の労災認定件数は、前年度より196件多い1304件と過去最多となった。また、2024年度中に労災保険が請求された件数は4810件で、前年度から212件の増加となった。
労災支給件数は1304件、うち精神障がいは1055件で過去最多
「過労死等」とは、業務の過重な負荷に起因する脳・心臓疾患、または心理的負荷による精神障がいを原因とする死亡や疾患を指す。2024年度の労災保険における請求・決定・支給件数は次のとおりである。
- 過労死等に関する請求件数:4810件(前年度比212件増)
- 決定件数:4312件(前年度比1033件増)
- 支給決定件数:1304件(前年度比196件増)
- うち死亡・自殺(未遂含む)件数:159件(前年度比21件増)
特に精神障がいによる支給決定件数は1055件(うち自殺・自殺未遂88件)と初めて1000件を超えた。請求件数も3780件と過去最多である。
脳・心臓疾患については、支給決定件数が241件、請求件数は1030件となった。
精神障がいの支給決定で最多の要因は「上司からのパワハラ」
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