経産省が「生成AI人材」のスキルを定義 2024年4月からのITパスポート試験に反映

月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年08月08日
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経済産業省は8月7日、生成AIを適切かつ積極的に利用するための人材やスキルの考え方について定義するとともに、現時点で企業などにおいて必要な対応をまとめた報告書を公表した。これを受け、情報処理推進機構(IPA)は、デジタルスキル標準(DSS)と、ITパスポート試験のシラバスに、生成AIに関する記載を追加し同日公開した。

同報告書「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」では、企業が生成AIをDX推進に利用するには、経営層による理解や、リーダーシップを取れる内製チームなど社内体制の整備、積極的な利用に向けた社内教育などが求められると指摘している。

同省は政策対応として、デジタル人材育成のための教育コンテンツを一元的に提示するポータルサイト「マナビDX」に、生成AIの利用方法を学べる講座を追加。また、デジタル推進人材育成プログラム「マナビDX Quest」で受講生が取り組む課題解決に関して、2023年度から生成AIを利用する。

生成AIを使う人材のスキルを定義 デジタルスキル標準(DSS)とITパスポート試験のシラバス改定

デジタルスキル標準(DSS)改定と、ITパスポート試験シラバス改定の概要は以下の通り。なお、シラバス改訂を反映したITパスポート試験の出題は2024年4月から開始する。生成AIに関するサンプル問題は8月下旬以降に公開する。

デジタルスキル標準(DSS)の改定について

標準策定の狙い
※画像クリックで拡大

DSSは、企業がDXを推進する専門性を持った人材を育成・採用するための指針として、経済産業省とIPAが2022年12月に公表した。企業がDXを推進するための戦略を策定するとともに、必要な人材の確保のために活用することが想定されている。

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