はてな社、有給休暇の時間単位付与に対応 政府目標の年休取得率70%超え継続を目指す

月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年05月08日
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はてな(京都市中京区)が5月1日、従業員が1時間単位で年次有給休暇(以下、年休)を取得できる制度を導入した。

年休取得率70%は既に達成 従業員からのニーズに応える

従業員からのニーズもあった「時間単位の年休取得」に対応。1日単位でなく、1時間単位で年休が取得できるようにした。同社は、政府が2025年までの達成目標として掲げている年休取得率(70%)を2022年度に達成済み。時間単位の年休取得導入により、従業員やその家族の諸事情に柔軟に対応しやすくすることで、年休取得率のさらなる向上が期待されている。

今後も同社では、法定休暇の取得促進施策や独自の休暇制度の検討など、関連する取り組みや制度の改善を継続し、従業員が働きやすい・休みやすい環境づくりを促進する考えだ。

時間単位付与には労使協定が必要、年休の取得率は上昇傾向も平均6割未満

原則1日単位の「年休」だが、労使協定を締結すれば、年5日の範囲内で時間単位での付与が可能になる(労働基準法第39条第4項)。従業員自身の治療通院をはじめ、子供の学校行事への参加や家族の介護などに活用しやすいこともあり、厚生労働省は企業に対し、時間単位の年休制度導入を呼び掛けている。

1人当たりの年休の平均取得率は、過去5年間で急上昇している。厚生労働省が実施する就労条件総合調査によると、2021年に企業が付与した年次有給休暇日数(繰り越し日数を除く)は、労働者1人平均17.6日。このうち労働者が取得した日数は10.3日で、取得率は58.3%だ。これは前年より1.7ポイント上昇しており、1984年の調査開始以来、過去最高を記録した。

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