パーパスを全社の行動変容につなげるには? 大手5社と探る「強化・醸成」と3階層の連動
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株式会社グロービス(東京都千代田区)は、オリックス、JFEスチール、損害保険ジャパン、みずほフィナンシャルグループ、株式会社リコーの役員らとともに、日本企業におけるパーパスやバリューを起点としたカルチャー変革の在り方をまとめたラウンドテーブルリポートを9月11日に発表した。
危機感訴求の組織変革に限界 パーパス起点で挑むカルチャー変革の要諦
社会や産業構造が大きく変化する中、多くの企業が持続的な成長に向けて戦略の再構築や事業構造の変革に取り組んでいる。しかし、どれほど優れた戦略や構造を設計しても、それを動かす現場社員の意識や行動が変わらなければ、変革が成果に結び付くことはないと同社は指摘する。これまでの日本企業の変革では、倒産の危機や市場からの脱落といった危機感に訴える欧米流のアプローチも多く用いられてきた。しかし、こうした手法で一時的に業績が回復するケースがある一方で、時間の経過とともに従来の組織行動へと揺り戻しが起こりやすく、持続的な変化につながりにくい課題が存在したという。
こうした背景から近年、企業の存在意義や共有すべき価値観といった内発的動機に基づき、パーパスやバリューを起点に組織文化を育み、現場の行動変容へとつなげる「カルチャー変革」の重要性が高まっている。同社は、パーパスやバリューを軸に日本企業が目指すべき組織文化の形成や行動変容の推進策を探るため、5社の役員らを迎えてラウンドテーブルを開催した。議論では、カルチャー変革を既存文化の「強化」と新たな文化の「醸成」という2つの側面から整理した。それぞれの難所や有効なアプローチについて、参加者が実践知を持ち寄り活発な検証を重ねている。
さらに、組織全体へのパーパスやバリュー浸透をはかり、実際の行動変容につなげるため、経営トップ、ミドルマネジメント、メンバーの各階層に対するアプローチや、経営陣の交代などに左右されない持続的なカルチャー変革の在り方を検討した。同社は一連の議論を通じて得られた知見を「日本企業らしいカルチャー変革の要諦」として整理し、本リポートにまとめている。
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