「人材の定着」が「新規確保」の2倍の課題感 採用担当の85%が日本版ビッグステイの到来を予測
マイナビ(東京都千代田区)が2026年4月14日に公表した「企業の雇用施策に関するレポート2026年版(2025年実績)」によると、採用市場における企業の関心が「いかに人を集めるか」から「いかに人を残すか」へと移行していることがわかった。
調査は2025年12月、従業員数3人以上の企業で中途採用を担当する人事担当者1500人を対象に行ったもので、賃上げの動向や教育投資の実態、「ビッグステイ」と呼ばれる現象の日本への波及予測なども明らかにしている。
「人材の定着」が「新規確保」の2倍の課題感 シニア活用も急務に
人材課題として「新規人材の確保」と「人材の定着」のどちらに強い課題感があるかを質問したところ、定着を挙げた企業は50.9%に達し、確保を挙げた25.8%を25.1ポイント上回った。採用コストをかけて外部から人材を獲得するより、すでに在籍している社員がいかに長く働けるかが、現場の優先課題になっている状況が読み取れる。
同様の傾向はシニア活用にも見られる。「若手の早期戦力化が進まない」と感じる企業が28.7%だったのに対し、「シニア人材の活用が進まない」と答えた企業は44.2%と、15.5ポイント高かった。年齢層を問わず、採用した人材・在籍している人材を戦力として機能させることへの難しさが、多くの企業に共通する悩みとなっているとレポートは指摘する。
賃上げは全年代で約8割 水準と教育投資は規模次第
2025年の賃上げ実施率(前年度より賃金を引き上げた企業の割合)についての質問では、20歳代から50歳代の全年代で8割前後という回答が得られた。最も高かったのは30歳代(81.7%)で、続いて20歳代(80.8%)、50歳代(76.9%)の順だった。年代間の差は5ポイント未満と小さく、賃上げ自体は幅広く実施されていることがわかる。
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