今からでも間に合う! 総務必見・年末年始のオフィス大掃除のポイント【実務チェックリスト付き】
アクセスランキング
いよいよ年末、社内でも「大掃除」のワードが飛び交う季節になりました。とはいえ、総務担当者にとって年末は、年次処理・契約更新・あいさつ回りなどで多忙を極める時期。「今さら間に合うのか?」と感じている方も多いのではないでしょうか。結論からいえば ―― 今からでも十分、間に合います。 重要なのは「掃除そのもの」ではなく、新年のスタートをスムーズにし、来期のオフィス改善計画へつなげる仕組みを整えること。本記事では、整理収納アドバイザーの江川佳代さんへの取材を基に、年末の大掃除を「安全・効率・衛生」の3視点で捉え直し、今すぐできる整理整頓・設備点検・廃棄ルール作りについて、具体的なチェックリストとともにポイントを紹介します。 さらに、来年から「大掃除がいらない職場」を実現するための5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の定着方法や、 半年ごとの定期点検に向けたチェック体制のつくり方も解説します。
年末年始は「オフィス環境の棚卸し」のチャンス
年末大掃除を「安全・効率・衛生」視点で捉え直す
年末の大掃除は、単なる「片付け」ではなく、オフィス環境を棚卸しする絶好の機会です。この時期に「安全・効率・衛生」の3つの視点で見直すことで、新年のスタートをスムーズにし、来期の改善計画へつなげられます。
整理収納アドバイザーとして企業の環境改善コンサルティングも行う江川さんは、「大掃除はただの『掃除』ではなく『仕組みを見直すチャンス』。配線のほこりや動線の滞りを直すだけでも事故や無駄が減る」と語ります。
通路の確保、配線や空調、照明カバーなど、日頃見落としがちな細部に目を向けることで、職場環境の改善が期待できます。
普段見落としがちな「危険・ムダ・不便」を洗い出す
普段の生活に慣れてしまうと、意外なムダや不便を見落としがちです。たとえば、「 写真でオフィスを俯瞰してみるのがおすすめ。『割れ窓理論(小さな乱れを放置するともっと大きな問題を呼び込むという考え方)』のように、小さな乱れが大きな課題の前兆だと気付ける」と江川さん。
チェックすべきポイントは以下になります。
- 出入り口や複合機まわりに「モノが滞留」していないか
- 冷蔵庫内の食品に所有者表示・期限ルールがあるか
- 窓や観葉植物、天井・壁・床などの汚れ
- よく探すものの「定位置」が曖昧になっていないか
これらを写真付きでリスト化し、改善を可視化することで現場の納得感も高まります。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。