高度外国人材採用、メリット・デメリットは? グローバル化推進効果、中堅社員への刺激、離職率など

月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年01月31日
AdobeStock_265236637

ディスコ(東京都文京区)は1月30日、高度外国人材(大学卒以上)の採用や活用についての調査結果を発表した。

同調査では、高度外国人材を雇用する企業は、社内のグローバル化推進の意識醸成や活性化などをメリットとして挙げることなどが示されている。

高度外国人材は中堅社員に刺激、離職率は日本人と同じ

高度外国人材の雇用経験・予定のある企業のうち、2024年度に新卒の外国人留学生を採用見込みの企業は約4割(39.6%)で、特に非製造業で高い。

外国人留学生を採用したことによる自社への好影響については、約3社に2社が「グローバル化推進への理解、意識醸成(64.3%)」と回答。次に「異文化・多様性への理解の向上(55.4%)」、「日本人社員への刺激・社内活性化(44.6%)」が続く。企業からも、ビジネス上の直接的なメリット以外の影響についての声が挙がっている。

  • グローバル化推進が活発化し、社内に新しい価値観が芽生えたように感じる。(機械・プラントエンジニアリング、大手)
  • 中堅社員が外国人の能力の高さに刺激を受けている。(建設・住宅・不動産、中小)
  • 文化が異なるメンバーの受け入れ・対応は、新たな考えの広がりを与えてくれた。(専門商社、中小)
外国人留学生採用による自社への好影響の内容
外国人留学生採用による自社への好影響の内容(※画像クリックで拡大)

外国人留学生の入社3年後の離職率については、日本人新卒社員と比較して66%の企業で「変わらない」ことがわかった。2021年、2022年調査では「高い」と答えた企業の割合が増加している要因について、同調査ではコロナ禍の影響などを指摘する。

外国人留学生の入社3年後の離職率
外国人留学生の入社3年後の離職率(※画像クリックで拡大)

外国籍社員の活用における課題は「日本語力」、多くの企業が採用でも重視

同調査では、外国人留学生に加えて、海外の大学や大学院を卒業した外国籍社員を活用していく上での課題も取りまとめられている。

続きは無料の会員登録後にお読みいただけます。

  • ・組織の強化・支援を推進する記事が読める
  • ・総務部門の実務に役立つ最新情報をメールでキャッチ
  • ・すぐに使える資料・書式をダウンロードして効率的に業務推進
  • ・ノウハウ習得・スキルアップが可能なeラーニングコンテンツの利用が可能に

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

著者プロフィール

g-soumu-editors-portrait-webp


月刊総務 編集部

パンデミック、働き方の変化、情報技術への対応など、今、総務部門には戦略的な視点が求められています。「月刊総務オンライン」は、そんな総務部門の方々に向けて、実務情報や組織運営に役立つ情報の提供を中心にさまざまなサービスを展開するプラットフォームです。


関連記事

  • 「働きがいのある会社」トップ企業のハイブリッドワークの形 戦略総務を実現できるデバイスとは? PR
  • コスト削減だけじゃない! 働き方が変わり、コミュニケーションも生まれる「照明」のすごい効果 PR
  • 災害への備えは平時から。企業の防災担当者を強力にサポートする東京都のサービスとは PR

特別企画、サービス