インボイスの受領準備、3割がまだ完了せず システム改修や実務負担より経理担当が不安なことは?

月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年09月01日

10月からインボイス制度(適格請求書等保存方式)が始まる。インボイス登録は完了したものの、受け取りの準備がまだ終わっていないと不安を抱いている企業が少なくないことが、各社のアンケート調査で明らかになった。

インボイスの受領準備、3割が未完了

東京商工リサーチ(東京都千代田区)が8月上旬に実施した調査では、インボイス受領の準備が「完了している」と回答したのは71.7%(5429社中、3897社)。規模別では、「完了している」は大企業で 68.8%(642社中、442社)、中小企業が72.1%(4787社中、3455社)で、中小企業の準備が先行している。

インボイス制度の開始まで1か月余りとなったが、まだ準備できていない(していない)企業は約3割あり、対応は二分化していることがわかった。

インボイス受領の準備は完了しているか

インボイス制度対応で大変と感じること、1位は「取引先や従業員への周知」

マネーフォワード(東京都港区)が8月中下旬に実施した調査では、適格請求書発行事業者に「登録する」「登録する予定」と回答した法人の55.9%が「担当者や従業員の制度理解の不足・周知」に不安があると回答。「システムの不具合の発生や対応遅延」や「請求業務の負担拡大」のような実際の業務負荷よりも、周知や制度理解への不安が多いことがわかった。

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