小林製薬、「あったらいいな」の発掘に生成AIも活用 全社員参加のアイデア大会を開催
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年08月02日

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小林製薬(大阪府大阪市)は8月1日、グループ会社を含む国内の全従業員約3200人を対象に、社内AIチャットボット「kAIbot(カイボット)」の運用を開始したと発表した。8月22日に開催する「全社員アイデア大会」でも使用する。
全社員参加のイベント、新製品のアイデアを徹底的に考える一日

「全社員アイデア大会」は文字通り、全社員が参加するイベント。自由な発想を結集し、新しいアイデアを出し合うことで、会社全体の成長やイノベーションを起こすことを目的としている。
当日は、国内外の全社員が通常業務から離れ、新製品のアイデアを所属単位で考える会議を実施。社員それぞれが提案を発表し、新しい商品や業務改善、社員の働き方などのアイデアを出し合う。優秀なアイデアはその後、社内でのブラッシュアップを経て、製品化に向けた実証実験などが行われる。
自社開発のAIチャットボット 新製品のアイデア創出に
第10回目の開催となる今年は初めてAIツールを活用し、新製品のアイデア創出に役立てる。
「kAIbot」は、日本マイクロソフト(東京都港区)が提供する「Azure OpenAI Service」を活用し、小林製薬が自社開発したAIチャットボット。トレンドの変化や多様化が進む顧客ニーズに、AI技術を活用して素早く対応することを目的に開発された。
厳格なセキュリティ基準を取り入れているほか、日常業務で利用している「Google Chat」を使用することで、全社員が慣れた環境下で安心・安全に利用できるという。
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