総務のマニュアルもうあと回しにしない! マニュアル作成・運用ガイド

知っているか否かで大きな差がつく! 4種類の中であなたの業務に最適なマニュアルはどれだ?

株式会社スタディスト 取締役副社長 兼 リーンソリューション事業部長 庄司 啓太郎
最終更新日:
2024年01月05日
202312j_00

みなさんの職場に「マニュアル」はありますか? そのマニュアルを正しく使っていますか? 多くの職場では、マニュアルが存在していても十分に活用していません。「マニュアルみたいな文書は見たことはあるけれど、普段の業務で使っているわけではないですね……」と口ごもった回答になってしまう方が多いのではないのでしょうか(あるいは「そんなものはない!」といい切ってしまう方もいるかもしれません)。誰もが必要と感じているのに、あと回しにされがちなマニュアル。本企画では、マニュアルの役割や意義のほか、作り方のポイント、運用のポイントなどについて、3回にわたって解説します。

マニュアルがないことで何が起きるのか? あるとどんな良いことが?

まずは、マニュアルの役割や意義をあらためて考えるために「もしマニュアルがなかったら、何が起きてしまうか?」を考えてみましょう。マニュアルがないことによって大きく4つの問題が起こり得ます。

(1)業務のやり方が人によってばらつき、品質が安定せず、効率も向上しないこと。これにより、サービスの質が一貫せず、顧客満足度の低下につながることもあります。

(2)新たに誰かが入社するたびに教える手間が発生し、教育の質の低下や教育を受ける側の混乱を招くこと。

(3)離職率の上昇につながる可能性があること。継続的な教育やサポートが不足することで、従業員のモチベーションや職場への帰属意識が低下し、結果として企業の成長にも影響を及ぼす恐れがあります。

(4)トラブルが発生した際の対処が遅れ、被害が拡大すること。一貫した対応方針がないために、問題解決に時間がかかり、場合によっては企業の信頼性に傷を付ける事態にも陥りかねません。

続きは「月刊総務プレミアム」をご契約の会員様のみお読みいただけます。

  • ・付加価値の高い有料記事が読み放題
  • ・当メディア主催の総務実務の勉強会や交流会などのイベントにご優待
  • ・「月刊総務デジタルマガジン」で本誌「月刊総務」も読み放題
  • ・本誌「月刊総務」も毎月1冊、ご登録いただいたご住所にお届け
  • ・ノウハウ習得・スキルアップが可能なeラーニングコンテンツも割引価格でご利用可能に

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

著者プロフィール

k-shoji

株式会社スタディスト 取締役副社長 兼 リーンソリューション事業部長
庄司 啓太郎

東京工業大学卒。製造業向けの業務改善コンサルティング会社にて、設計支援システム導入、製品開発プロセス改革、業務分析のプロジェクトリーダーを歴任。同社マネジャー職を経て、2010年3月に株式会社スタディストの創業に参画。営業部門、カスタマーサクセス部門の統括を経て、現職。著書に『結果が出る仕事のムダ取り ~確実に生産性が上がる実践法リーンオペレーション~ 』(日経BP)など。

関連記事

  • 「働きがいのある会社」トップ企業のハイブリッドワークの形 戦略総務を実現できるデバイスとは? PR
  • コスト削減だけじゃない! 働き方が変わり、コミュニケーションも生まれる「照明」のすごい効果 PR
  • 災害への備えは平時から。企業の防災担当者を強力にサポートする東京都のサービスとは PR

特別企画、サービス