総務のマニュアル
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もうあと回しにしない! マニュアル作成・運用ガイド
知っているか否かで大きな差がつく! 4種類の中であなたの業務に最適なマニュアルはどれだ?
株式会社スタディスト 取締役副社長 兼 リーンソリューション事業部長 庄司 啓太郎
最終更新日:
2024年01月05日

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みなさんの職場に「マニュアル」はありますか? そのマニュアルを正しく使っていますか? 多くの職場では、マニュアルが存在していても十分に活用していません。「マニュアルみたいな文書は見たことはあるけれど、普段の業務で使っているわけではないですね……」と口ごもった回答になってしまう方が多いのではないのでしょうか(あるいは「そんなものはない!」といい切ってしまう方もいるかもしれません)。誰もが必要と感じているのに、あと回しにされがちなマニュアル。本企画では、マニュアルの役割や意義のほか、作り方のポイント、運用のポイントなどについて、3回にわたって解説します。
マニュアルがないことで何が起きるのか? あるとどんな良いことが?
まずは、マニュアルの役割や意義をあらためて考えるために「もしマニュアルがなかったら、何が起きてしまうか?」を考えてみましょう。マニュアルがないことによって大きく4つの問題が起こり得ます。
(1)業務のやり方が人によってばらつき、品質が安定せず、効率も向上しないこと。これにより、サービスの質が一貫せず、顧客満足度の低下につながることもあります。
(2)新たに誰かが入社するたびに教える手間が発生し、教育の質の低下や教育を受ける側の混乱を招くこと。
(3)離職率の上昇につながる可能性があること。継続的な教育やサポートが不足することで、従業員のモチベーションや職場への帰属意識が低下し、結果として企業の成長にも影響を及ぼす恐れがあります。
(4)トラブルが発生した際の対処が遅れ、被害が拡大すること。一貫した対応方針がないために、問題解決に時間がかかり、場合によっては企業の信頼性に傷を付ける事態にも陥りかねません。
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