総務のマニュアルもうあと回しにしない! マニュアル作成・運用ガイド

業務内に潜む「不純物」は何? マニュアル作成において重視すべき「標準化」と「単純化」とは

株式会社スタディスト 取締役副社長 兼 リーンソリューション事業部長 庄司 啓太郎
最終更新日:
2024年01月11日
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前回「知っているか否かで大きな差がつく! 4種類の中であなたの業務に最適なマニュアルはどれだ?」では、マニュアルの役割や意義について説明しました。今回はいよいよマニュアルの作成方法について解説していきます。

マニュアルを作り始めるその前に……

さっそくマニュアル作りに取り掛かりたいという気持ちは理解できますが、まずは十分な準備が必要です。その準備として、次のような点を社内で十分に議論し、マニュアル作成の方針・方向性を決めていきましょう。

企業の目指す姿

まず、会社としてのビジョンや目標を明確にします。たとえば、小売業なら「◯◯地域でいちばん愛されるスーパーマーケットになる」といったビジョンや、「◯◯店舗に拡大し、売り上げ◯◯円を達成する」といった具体的な数値目標が挙げられます。マニュアルはこのビジョンや目標達成の手段であり、作成自体は目的ではありません。したがって、マニュアル作成の前にはこの目指す姿をあらためて整理しておくことがとても重要です。

マニュアルの役割と用途

マニュアルが果たすべき役割や具体的な利用シーン、利用シナリオを検討します。たとえば、「新人教育を効率化するための手引」という役割を明確にするとともに、「店長が新人に業務指導を行う際に、◯◯時間くらい説明をしながら使いたい」「研修センターで講義する際に補助的に使いたい」「店舗での毎日の朝礼やミーティング時に参照するものとして利用したい」など、誰がどのような場面で使うかを具体的に決定します。

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プロフィール

k-shoji

株式会社スタディスト 取締役副社長 兼 リーンソリューション事業部長
庄司 啓太郎

東京工業大学卒。製造業向けの業務改善コンサルティング会社にて、設計支援システム導入、製品開発プロセス改革、業務分析のプロジェクトリーダーを歴任。同社マネジャー職を経て、2010年3月に株式会社スタディストの創業に参画。営業部門、カスタマーサクセス部門の統括を経て、現職。著書に『結果が出る仕事のムダ取り ~確実に生産性が上がる実践法リーンオペレーション~ 』(日経BP)など。

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