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第5回:起業の際のお金の話 〜ライフプランニング編〜

2013年09月03日

こんにちは。当社は50〜60代という、定年前後での起業をソフトとハードの両輪で支援している会社です。

ソフト面においては起業・経営の事務をサポートしているほか、さらには事業拡大の支援もしているため、毎月100名規模の起業家交流会『銀座アントレ交流会』を開催し、交流・マッチングを行っております。
また、法律面、法令や官公庁への対応などを含む情報発信、経営のサポートもしています。
一方、ハード面においては、銀座と東京でレンタルオフィス『銀座アントレサロン』『東京アントレサロン』を4店舗運営し、現在750社超の起業家のみなさんに事務所としてご利用いただいています。

このコラムでは50〜60代の方を中心とした起業の現状や、起業をする上でのポイント、注意点などをご案内していきたいと思います。

前回は「最近の起業動向と『ゆる起業』」についてお話ししました。
今回から「起業の際のお金の話」についてお話しします。

起業の際のお金の話というと、起業の時にいくら必要かということを連想されると思いますが、「ライフプランニング編」として、今回から3回にかけて生涯にどれだけのお金が必要かについてお話ししたいと思います。


■生涯、生活できるお金を持っていますか?

起業するにあたっては、「どの程度の収入を得れば家計は安定するのか」、「いくら以下だと苦しくなるのか」など明確な目標を持つ必要があります。

特に「どれくらいの事業規模を目指すか」ということだけでなく「どれだけの売上が必要か」という視点でも、かなり細かく計画を立てることが重要です。

起業するといくらぐらい稼げるのかという質問を受けることもありますが、起業して間もない会社の場合、年商1,000〜2,000万円の会社が多いです。
初年度は1,000万円を割るところもありますが、徐々に売上が上がってきます。

そこで、「退職金ダウン」「年金の支給開始年齢引き上げ」など、さまざまな事態を考慮に入れて、<表1>にあるような表(ライフプランニングシート)を、パソコンの表計算ソフトで作ってみることをお勧めしています。
目指すは、長期に収支のバランスがとれた経済生活です。起業しても私生活とのバランスは何より大切です。


<表1>
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□家族状況
横軸が年齢、その下の「家族状況」の欄に、それぞれの年齢でどのようなイベントが起こるかを考え記入します。
表では「長男就職」となっていますが、「大学院進学」、または「留学」などの希望もあるかもしれないので、少し多めに見積もったほうがよいでしょう。


□収入
定年時の退職金がいくらか、その後、再雇用された場合の年収はいくらか、いずれもざっとで構いませんので、調べられる範囲で調べて記入してください。
ちなみに再雇用された場合、年収は2分の1から3分の1にまで下がるといわれています。

また、年金による収入もこの機会に調べてみてください。
『ねんきん定期便』を見る、もしくは日本年金機構に聞く、インターネットの『ねんきんネット』を使う、といった方法で確認できます。


□支出
本来は、月々どのような出費があり、合計でいくら掛かるかを知ってほしいのですが、これが難しい場合は、総務省の『家計調査年報』という資料を使って平均的な生活費を記入します。
この家計調査年報は、個人の家計についての専門家であるファイナンシャルプランナーが一般的に用いる資料です。
生活費のほか、住宅ローンや子育ての費用がある方は、しっかり記入しましょう。


□残高
収入と支出が決まると、貯蓄の残高がどのように推移するかもわかります。
「残高」欄の一番左側に、現在の貯蓄残高を記入し、毎年いくら貯蓄できるのか、もしくはマイナスになるのかを計算し、記入してください。


□その他
時間的に余裕があれば「その他」の支出を考えてみてもよいでしょう。定年退職を記念しての夫婦での旅行、ご自宅の修理のほか、車の買い換えなど、さまざまなイベントがあると思います。
これもざっとで構いませんので、記入してください。


収入についてはわからない」という方が多いと思います。しかし、支出に関してはかなり計画的に進められるのではないでしょうか。
収入はある程度しか計算できなくても、支出に関しては、ご家族と一緒にじっくり計算してみてください。また、年に1度は見直し、途中で大きな変更があったら再度作成しましょう。

目安を立てることで改善すべき点がわかり、将来のリスクについて事前に回避できるので、前もって明確な目標を持ち、具体的な計画を立てることが重要になります。

次回は、もっと細かい「ケース別の収支計算」についてお話ししたいと思います。

片桐 実央
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