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コラム

人事 / 人材育成 / リベラルアーツ

リベラルアーツ研修の社内導入と企画のステップ
〜さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!(第10回)

2014年08月12日

皆さん、こんにちは。さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!第10回です。
今回は「うちの会社でもリベラルアーツ研修をやりたい!」と思った時に、どうやって導入すればいいのかについてお話ししたく思います。

まずは、全体の流れを押さえよう
リベラルアーツ研修を導入する際は、以下で示す5つのステップで進めます。

◆ステップ1
  □ 全体構想
◆ステップ2
  □ 構想の詳細化
◆ステップ3
  □ 企画書の作成
◆ステップ4
  □ 上司へのプレゼン
◆ステップ5
  □ 研修会社への依頼

今回はステップ1の説明をします。

大切なのは「4W+1H」を明確にすること
最初に行うのは、ステップ1「全体構想」です。
この全体構想は、以下で示す5つの要素で構成します。

(ア) なぜ、リベラルアーツなのか?(Why)
(イ) 誰にリベラルアーツ研修を行うのか?(Who)
(ウ) 何を学ばせるのか?(What)
(エ) いつ学ばせるのか?(When)
(オ) どのくらいの予算でやるのか?(How much)

まず「なぜ、自社でリベラルアーツ研修を行うのか」を考えます。
代表的なものとして、以下が挙げられます。
  •   □ グローバル化への対応
  •   □ CSR向上
  •   □ 企業倫理やコンプライアンス対策
  •   □ 広く人間性を向上させる
経営戦略や事業計画(=自社の経営の方向性)をふまえ、「なぜリベラルアーツが必要なのか」をはっきりさせましょう。

2番目に「誰に対して行うのか」を考えます。
以下の切り口で考えていくことをお勧めします。
  •   □ 組織階層(社長・役員/上級管理職/中間管理職/リーダー/一般社員、など)
  •   □ 職種(管理/営業/製造/研究開発/マーケティング、など)
  •   □ 事業の種類(対人サービス事業/製造事業/教育事業/販売事業、など)
  •   □ 社内の人材カテゴリー(幹部候補生/若手リーダー、など)
ここでも、先に挙げた「自社の経営の方向性」をふまえて明確化していきます。

そして3番目。「何を学ばせるのか」を考えます。
既に明確にした「なぜ」と「誰に」がきちんと考えられていれば、この「何を」を出すのはそれほど難しくはありません。
以下に例を示します。
  •   □ 日本の文化や伝統、時事問題(→グローバル化への対応)
  •   □ 貧困などの社会問題(→CSR向上)
  •   □ 倫理や道徳(→企業倫理やコンプライアンス対策)
  •   □ 歴史や哲学(→広く人間性を向上させる)
ここが難しいと感じる時は最初の2つ「なぜ」と「誰」のツメが甘いことが考えられますので、最初に戻ってもう一度考え直してみることをお勧めします。

次いで「いつ学ばせるのか」を考えます。
  •   □ 既存の階層別研修と連動させる
  •   □ 昇進や昇格後
  •   □ 社内行事のタイミングと合わせる
  •   □ 対象者グループの繁忙に配慮して
これは自社固有の事情もあるでしょうから、それらを考慮しながら決めていきます。

最後に「いくらの予算でやろうとしているのか」を考えます。
社内講師でリベラルアーツ研修を行う企業は少なく、たいていは教育機関や研修会社の力を借りることになることと思います。「講師派遣料を聞かねば分からない」とおっしゃる担当者もいらっしゃいますが、「料金を聞いてから、予算を立てる」のではなく、「自分がイメージしたもの(本ステップで考えた内容)をこのくらいの予算でやりたい」と(受け身にならず)積極・能動的に予算をイメージすると、研修企画者としての当事者意識が芽生え、より良い構想が仕上がります。

今日はリベラルアーツ研修企画の第1ステップをご紹介しました。
次回はステップ2「構想の詳細化」についてお話しします。

「さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!」第10回、今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。

(本内容は、中沢努「仕事で使うための教養教育〜リベラルアーツ研修/教養研修の手引き」に加筆して作成されました)

<リベラルアーツ研修/教養教育の資料>
◆フッサール現象学的還元/エポケーとマルクス http://profile.ne.jp/w/c-46269/
◆12か月で学ぶ哲学用語 ストア派(ゼノン)の「アパテイア」 http://profile.ne.jp/w/c-59372/
◆他 資料集 http://pws.prserv.net/pensee/3rd/

★お問い合わせやご質問、お気軽にどうぞ。http://j.mp/LNYGWy
中沢 努
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