日本製鉄、USスチールの買収が成立したら従業員に「クロージングボーナス」 労組を通じて提案

月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年12月12日
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日本製鉄(東京都千代田区)は12月11日、米鉄鋼大手のUSスチールの買収が成立すれば、同社従業員1人当たりに対して5000ドルのクロージングボーナスを支給すると発表した。

日本製鉄の労働組合が、米国の同社労働組合に対してクロージングボーナス支給を提案した。日本製鉄はUSスチールの労働組合からクロージングボーナスについての質問があれば、いつでも話し合いに応じる方針だ。

欧州の従業員にも支給、クロージングボーナスの総額は1億ドルに

クロージングボーナス支給は、USスチールのシニア・マネージャー未満の非組合員の従業員が対象で、買収完了を条件に支払われる。

また、日本製鉄は欧州の従業員に対しても、買収が成立すれば1人当たり3000ユーロのクロージングボーナスを支給する予定で、米国、欧州のクロージングボーナスの総額は1億ドル程度となる見込みだ。

日本製鉄は臨時ボーナスを支給する理由について「労働組合や政府の関係者から、『大規模な企業買収で株主のための企業価値向上に対する一般従業員の貢献が評価されず、見合った報酬が支払われないことが多い』という意見をうかがってきた。こうした懸念にクロージングボーナスの支給で応えたい」とし、さらに「USスチールの成功と確かな未来について長期的にコミットしていることを示したい」としている。

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