D&I浸透に向け、無意識の思い込みに「知る」「気づく」「対処する」 DNP3万人の挑戦
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年12月26日

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大日本印刷(DNP、東京都新宿区)は12月25日、国内のグループ社員約3万人を対象に、無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)についての研修を開始、11月30日に、DNPグループ各社の社長・役員を対象に研修を実施したと発表した。2024年度中には国内のグループ社員の受講を完了する予定だ。
「無意識の思い込みや偏見」を認識することで、気付けなかった課題が意識に上る
誰しも「過去の経験」や「見聞きしたこと」などの影響から、無意識に「こうだ」と思い込むことがある。こうした思い込みを自覚せずに行った判断や言動は、ネガティブな影響をもたらす場合がある。
同社は今回、階層別に講義とワーク(実習)を組み合わせた形で「アンコンシャス・バイアス研修」を実施する。
この研修を通じて、アンコンシャス・バイアスを知り、自身のアンコンシャス・バイアスに気付き、対処することを学べる。また、バイアスを認識したあとの変化や、気付いて良かった点などを共有することで、多様な課題に気付きやすくなる環境づくりを促進する。
11月30日に実施された同研修受講者の感想は、以下の通り。
- 一人ひとりが多様な意見や考え方を持っていることを前提として、さらに、意見がいいやすい組織風土を醸成していこうと思うようになった
- 自身の持つアンコンシャス・バイアスが、組織に所属する人たちのモチベーションに大きく影響することが実感できた
- 「知る」「気付く」「対処する」をみんなが意識し実践すれば、今以上に心理的安全性の高い組織になっていくと感じられた
- まずは、このアンコンシャス・バイアスの存在に気付けたことが何よりも良かった
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