サッポロビールが生理休暇の名称変更&PMSに適用拡大 先行するキリンビールに追随?
月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年02月28日

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サッポロビール(東京都渋谷区)は2月27日、「生理休暇」制度の名称を「M休暇」に変更し、休暇取得の単位や適用事由の範囲を拡大すると発表した。3月1日から実施する。
PMSにも適用拡大、半日単位でも取得可能に
同社は、直接的な表現が「生理休暇」を取得しにくい要因となっていることを踏まえ、「M休暇」に改称。生理の英語表記である「Menstruation」の頭文字Mを採用した。
さらに同制度の適用範囲を拡大し、生理日の期間だけでなく月経前症候群(PMS)による体調不良も、「M休暇」取得事由に追加した。
また、半日単位での取得もできるようにし、従来は1日単位で日割額の9割を支給していた手当を、半日単位でも日割額×0.5日の9割を「M休暇手当」として支給する。
サッポログループは「サッポログループダイバーシティ&インクルージョン推進メッセージ」において、すべての多様性尊重や活用のひとつとして「女性が継続して働きがいをもって活躍しているのが当たり前」とする環境を目指す。今回の制度の改定はその一環で、女性社員が生理やPMSを理由に有給休暇を消化することなく、体調管理ができる環境づくりを進めていく狙い。
キリンホールディングスは2023年11月に「F休暇」に改称
ただ、従来の生理休暇の制度を改定する動きは、ビール業界ではキリンビールが先行している。
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