炎上の火種を見逃しているかも? 私的投稿も要注意! ネットトラブルの被害を最小限にする予防策
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インターネットトラブルが起こるメカニズムから、誹謗中傷・炎上の予防方法、トラブルに発展した際の有効策などについて、3回に分けて紹介する本シリーズ。前回は、インターネットの誹謗中傷・炎上が起こる背景や、どのような事象があり得るか、そして企業にどのような影響を与えるのかについて解説しました。今回は、インターネットやSNSにおける誹謗中傷・炎上の被害を、可能な限り少なくするための予防方法を見ていきます。
「誹謗中傷を誰にもいわせない」は不可能
まず、誹謗中傷対策・予防を考える上で、念頭に置いておかなければならないポイントは、一般的に「誹謗中傷」といわれるような、インターネットやSNSでの批判的な投稿や発言の全てが「違法」なものであるとは限らないということです。
そもそも、「誹謗中傷」という用語は、法的な言葉ではありません。特定の人物・会社などに対するネガティブな発言、批判的な発信について、広く「誹謗中傷」と捉えている風潮が現在ではありますが、当然ながら、表現の自由のある民主主義の社会ですから、他者を批判すること自体が一切許されないわけではありません。あくまでも、程度がひどく、法律的な要件を満たしたものが「違法」となるに過ぎません。
いい換えれば、一定の批判やネガティブな評価は、事業・商売を行う上では受け入れなければならないことはいうまでもなく、それらを全て予防したり、排除することはそもそもできません。
さらにいえば、一般人の発言や発信を抑止・阻止することはできませんから、「違法な誹謗中傷を絶対に誰にもいわせない」ということはそもそも不可能です。
そのスタートラインに立った上で、可能な限り自社・自己に対する誹謗中傷や炎上を予防する方法を、以下に見ていきたいと思います。
不適切要因や発言を回避する
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