総務のマニュアル他人ごとでは済まされない! ネットの誹謗中傷・炎上が企業に与える影響とその対策

ネットの違法な投稿はどうすれば削除できる? 誹謗中傷・炎上等トラブルに発展した場合の対応

弁護士 岩本 瑞穂
最終更新日:
2024年09月24日
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インターネットトラブルが起こるメカニズムから、ぼう中傷・炎上の予防方法、トラブルに発展した際の有効策などについて、3回に分けて紹介する本シリーズ。最終回となる今回は、違法な誹謗中傷がされたり、炎上が起こってしまった場合の有効策を紹介します。事前に対策を知っていれば、冷静な対応ができ、企業の損害も最小限に抑えることができるでしょう。

違法な誹謗中傷の投稿がされた場合に企業が取るべき対応は?

企業の権利を侵害する違法な投稿がされた場合、どのような対応をすべきでしょうか。

(1)対処1:投稿の削除

まずは、投稿の削除です。早期に、投稿を削除することは、企業のブランドやイメージの低下を防止することにつながります。また、その投稿を一度は信じた者も、削除によって、真実ではなかったのかと考える場合もあり、評価の回復につながる場合もあります。

ア 削除をお願いする相手方

削除請求の相手方は、発信者自身、Webサイトの管理者、サーバー運営者、検索エンジンなどがあります。

Webサイトの発信者や管理者は、サイト内に記載されている場合が多いことから、サイト内を確認しましょう。サーバー運営者は、サイトのドメインを正引き(DNS等を使って、ドメイン名からIPアドレスに変換すること)をした上で、IPアドレスを「whois」検索することによって確認できます。インターネットの検索エンジンで、「正引き」と検索すると、Web上でDNSの正引き機能を提供するWebサイトが検索されます。また、「whois」と検索すると、whois情報の検索ができるWebサイトが表示されます。

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プロフィール

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弁護士
岩本 瑞穂

2016年弁護士登録(広島弁護士会)。戸田総合法律事務所パートナー弁護士。戸田総合法律事務所東広島オフィス所長。東広島でインターネットの誹謗中傷に関する削除や発信者情報開示請求を専門的に取り扱うとともに、交通事故や離婚などの一般民事も幅広く取り扱う。広島県庁および広島県水道広域連合企業団の情報公開・個人情報保護審査会委員を務める。主な著書(共著)として、『法律のプロが教える社内ペーパーレスの進め方』『法律のプロが教える脱ハンコの進め方』(ジャムハウス)、自治体法務の事例研究会レポート『自治体法務研究』(一般財団法人地方自治研究機構)(共同執筆)などがある。

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