みずほFGのアルムナイ組織、開設3年で1000人突破 社員や経営陣を交え積極的交流

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みずほフィナンシャルグループ(東京都千代田区)は7月7日、アルムナイ専用のコミュニケーションサイトの登録者数が、運用開始から3年で1000人を超えたことを明らかにした。
同社ではアルムナイを重要なステークホルダーの1つとして位置づけ、組織の枠を越えた価値創造を目指し、ネットワークの拡充に取り組んでいる。自社のアルムナイと良好な関係性を築いている企業や団体を対象とした「ジャパン・アルムナイ・アワード2022」のグランプリ受賞などをきっかけに、登録者数の増加につながったと同社は分析する。
現役や役職員との交流も積極的に実施、企業風土の変革によるビジネスインパクトも期待
同社では2019年に策定した5ヵ年経営計画で「次世代金融への転換」を掲げ、「オープン&コネクト」という基本戦略を進捗させている。アルムナイネットワークも、「誰もが自由につながることができるオープンでフェアなプラットフォーム」を目指して取り組み始めた。
同ネットワークではSNSを設置し、カムバック採用を目的としたアルムナイ専用のカジュアル相談窓口を開設、アルムナイの活動をインタビュー記事でも紹介している。
アルムナイから好評なのは、同社が制作する「産業調査レポート」。本来有償で提供するレポートがアルムナイには無償で提供され、「みずほにいた頃よりも熱心にチェックしている」という声もあるという。
現役とアルムナイ、会社とアルムナイの交流イベントも行われている。アルムナイが登壇したイベントでは現役社員200人が集まり、「会社に守られて世の中の変化に鈍くなっていたことを実感した」「みずほの中には実はたくさんの挑戦機会があると気がついた」など、現役社員が自身のキャリアや仕事を見つめ直す機会になったという。また、2022年度には、役職員を巻き込んだ対話型の交流会も実施している。
同アワードでは、大きな金融企業で組織を動かすことが難しいと想定される中で、役員もコミットしグループ横断で取り組む同社の取り組みによる、企業風土改革などのビジネスインパクトが期待できる点が評価された。
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